【平成の長崎】熊本地震被災地に学習用品を 平成28(2016)年

 熊本地震で被災した児童や生徒が学校で使う学習用品を現地に届けようと、長崎市PTA連合会(東川勝哉会長)が市内の小中学校に文房具や絵本などの提供を呼び掛けている。28日、元船町のドラゴンプロムナードで各校からの受け付けを始め、子どもたちが被災地を応援しようと思いを込めて提供した支援物資が続々と集まった。
 被災地では多くの児童や生徒が被災し、学校が休校に追い込まれているが、大型連休明けから再開する学校も徐々に出始める。一方、長崎市PTA連合会は、現地で子どもの文房具や遊び道具が不足していると熊本県PTA連合会から聞き、25日、市内102校に支援物資の提供を求めた。
 28日の受け付けでは計20校から、ノートや鉛筆、絵の具といった学習用品のほか、ランドセルやサッカーボール、おもちゃなどが寄せられた。最初に物資を届けた市立福田小の馬場昭洋校長は「子どもたちや保護者が人ごとではないと感じ、熱心に集めてくれた。これからも自分たちができる支援をみんなで考えていく」と話した。
 物資は29日まで各学校から受け付け、5月2日にトラックで熊本県益城町へ発送する。
(平成28年4月29日付長崎新聞より)
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被災地の子どもに使ってもらおうと集まった文房具やおもちゃ=長崎市

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