【平成の長崎】大相撲佐世保場所沸く 力士167人が参加 平成28(2016)年

 日本相撲協会の冬巡業「大相撲佐世保場所」(NIB長崎国際テレビ主催)が7日、佐世保市光月町の市体育文化館であり、約3500人が土俵上の熱戦を堪能した。同市開催は1999年以来、17年ぶり。
 横綱の白鵬関、鶴竜関をはじめ、南島原市出身の十両佐田の富士関(31)ら力士167人が参加。体と体がぶつかる音や激しい突っ張り、土俵際の攻防に、客席から拍手と歓声が上がった。
 取組前の「ちびっこわんぱく相撲」では米海軍佐世保基地や平戸市などの小学生が挑戦。力士から軽々と持ち上げられたり、逆に3人がかりで力士の足をつかんで押し出す姿に笑いが起こった。平戸市立中野小6年の山野治憲君(12)は「自分も力士になったみたいだった」と喜んだ。
 力士たちは握手やサインにも気軽に応じた。南島原市深江町の会社員、浜本成見さん(24)、衣里さん(22)姉妹は佐田の富士関とがっちり握手。「いつもテレビで応援。実際に会うと大きかった」と声を弾ませた。
 佐田の富士関は「いろんな人から応援してもらいパワーになった。初場所は幕下に落ちてしまうが、また上を目指し頑張りたい」と語った。
(平成28年12月8日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

米海軍佐世保基地内の学校に通う子どもたちも参加した「ちびっこわんぱく相撲」=佐世保市体育文化館

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