クレジットカード寄付創設 動物保護センター建設で知事方針

 県動物保護センター(平塚市)の建設基金への寄付促進に向け、黒岩祐治知事は8日、利用金額に応じて自動的に寄付される「社会貢献型クレジットカード」を創設する考えを示した。同日の県議会定例会本会議で民主党・かながわクラブの佐藤知一氏(厚木市)の一般質問に答えた。

 社会貢献型クレジットカードは、利用額に応じてある目的の事業や基金などに自動的に寄付されたり、利用で付与されるポイントの交換対象として寄付ができたりする。

 県は同センターの建て替え費用のため基金を創設し、4年間で11億円の寄付を目標にしている。佐藤氏は寄付を集める方策の一つとして社会貢献カードの活用を提案した。

 黒岩知事は、日常生活の中で手軽に社会貢献できる利点があるとした上で「手数料など課題はあるが、寄付だけでなく動物愛護の普及啓発にもつながる有効な手段だ。企業と連携を進めて、早期に実現できるよう検討する」と答弁した。

 函館市の「はこだてカード」は利用額の0・1%が同市に寄付され、子育て支援や社会福祉支援に使われているという。

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