フォールの使い分け、できてますか?
「フリーフォール」や「テンションフォール」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか?
どちらも仕掛け(ルアー)を水中に沈めることを意味しますが、それぞれ方法や特性が異なります。
今回は、フォールの使い分けについて解説します!
フリーフォールの特性
フリーフォールとは、ラインを張らずにルアーを落とすテクニックです。
スピニングリールの場合はベールを開けた状態、ベイトリールの場合はクラッチを切った状態でラインを送り込みながらルアーを落とします。
それでは、フリーフォールの特性をチェックしましょう!
フリーフォールのメリット
・フォールスピードが速く、素早く底取りをできる。
・対象魚やルアー、状況によってはバイトを誘発できる。
・フォール時の移動距離が少ないため、ルアーを手前に寄せることなく落とすことができる。
フリーフォールのデメリット
・フォール中のバイトが竿に伝わりにくく、慣れないとアタリに気付けない。
・対象魚や状況によってはルアーを追いきれず、ミスバイトが増える。
・タチウオやサワラなどの牙魚によるラインカットが起きやすい。
フリーフォールが活躍する状況
スピーディーかつ的確に底を取れるのは、フリーフォール最大の魅力です。
ただし、風にラインを引っ張られたり、余分なラインが出すぎたりしないよう、適度にラインの放出をコントロールする必要があります。
フリーフォールだからといって放っておくと、底を感知できないばかりか、オマツリや根掛かりといったトラブルを招くので、要注意です。
テンションフォールの特性
フリーフォールとは対照的に、ラインを張りながらルアーを落とすのがテンションフォールです。
リールのベールを戻した状態やクラッチをつないだ状態で行います。着水点から手前に弧を描くようにルアーが沈むため、カーブフォールとも呼ばれます。
それでは、テンションフォールの特性をチェックしましょう!
テンションフォールのメリット
・フォールのスピードが遅く、魚がバイトする間を作りやすい。
・ラインが張っているため、フォール中のバイトが分かりやすい。
・とくにブレード系ルアーやバイブレーションは、フォール時にルアーとラインが干渉しないため、フックやブレードが絡みにくい。
テンションフォールのデメリット
・フォールスピードが遅いため、底を取るのに時間が掛かったり、状況によっては底が取れなかったりする。
・フォール時の移動距離が大きいため、ルアーが大きく手前に寄って来る。
・対象魚や状況によっては、ルアーを見切られることもある。
テンションフォールが活躍する状況
テンションフォールは「喰わせの間」として覚えておきましょう。とくに、タダ巻きやシャクリ(ジャーク)のあとのテンションフォールは効果的。
タダ巻きやジャークに反応して追ってきた魚を、テンションフォールで喰わせるというイメージです。
タダ巻きでは喰わなかった魚も、フォールであっさりとバイトしてくるという場面は少なくありません。
フォールは釣りの基本!
仕掛けを沈める、魚を喰わせるという役割を担うフォールは、いわば釣りの基本です。
フォールをマスターしなければ、釣果は伸びません。しかし、逆を言うと、フォールさえマスターすればある程度魚が釣れるのです。
目的に応じてフォールを上手く使いこなしてくださいね!