MotoGP:スズキの新型マフラー試したリンス「トップスピードが少し改善されていた」/カタールテスト初日コメント

 2月23日からカタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで開幕前最後のオフィシャルテストがスタートした。初日を終え、ホンダ、ヤマハ、スズキ、ドゥカティのファクトリーライダーが走行を振り返る。

■マーベリック・ビニャーレス/モンスターエナジー・ヤマハMotoGP(初日トップ:1分55秒051)

「今日の結果はとてもハッピーだ。マシン、ライディングスタイルのフィーリングがよかったし、マシンは快適だった。それが最も重要だ。今年は4つの(オフィシャルテストの)コースでフィーリングがいいし、プッシュすることができている」

「今日の仕事には満足している。僕たちのテスト項目は多くはない。仕事に集中し、もう少しグリップの改善を図り、進むべき方向を理解しようとした。今は明日のプランを練っている」

■アレックス・リンス/チーム・スズキ・エクスター(初日2番手:1分55秒159)

「いい初日だった。リズムはよく、マレーシアで行なったことを確認すると同時に、いくつかの異なることにトライした。チームと僕は進歩に満足しているが、電子制御の分野でさらなる改善にトライしている」

「劇的な変更はないものの、あらゆる分野で少しずつ改善している。新しいエキゾーストを試し、あまり大きな違いは感じなかったが、データではトップスピードが少し改善されていた」

■アンドレア・ドビジオーゾ/ミッション・ウィノウ・ドゥカティ(初日3番手:1分55秒550)

「今日の進捗に満足している。走り始めてすぐにフィーリングがよかった。序盤は路面にラバーが乗っていなかったが、路面状態はきれいで、すぐにいいラップが記録できた」

「タイム差がないから順位はあまり参考にならないが、重要なのはマシンのフィーリングがいいこと。テストプログラムをこなし、新しい解決策をいくつか試し、エンジニアにフィードバックできた。明日もさまざまな評価を行なう予定だが、今日行なった仕事には満足している」

■ダニロ・ペトルッチ/ミッション・ウィノウ・ドゥカティ(初日4番手:1分55秒594)

「マレーシアとは異なるコンディションだった。カタールでは日没後に湿度がピークに達したので、最後にニュータイヤを履かなかった」

「コースは完璧な状態ではないが、マシンのフィーリングはよく、いくつかのセットアップ変更を試みた。ニュータイヤ、ユーズドタイヤのどちらでもペースはいい。この方向で仕事を進め、明日はパフォーマンスを追及し、ソフトコンパウンドのタイヤでも改良を試みてみよう」

■バレンティーノ・ロッシ/モンスターエナジー・ヤマハMotoGP(初日5番手:1分55秒604)

「初日はそれほど悪くなかったよ。正しい方向で仕事を進めることができた。最終的に5番手で終わったが、これはとてもいいことだ」

「僕たちはこれまでと異なる仕事に取り組んだ。開幕戦に向けて多くのことに取り組んだ。マシンのセッティングを改善しなければならなかったが、初日のフィーリングはそれほど悪くない。すでにラップタイムも良い。もっとプッシュしなければならない部分もあるが、初日の印象としてはとてもポジティブだ」

■マルク・マルケス/レプソル・ホンダ・チーム(初日10番手:1分56秒167)

「マレーシアと比べてフィジカルコンディションには満足している。パワーがあり、自分のスタイルでライディングができている。開幕戦まで2週間あるが、フィジカルコンディションの改善が焦点となる」

「夜になってコース状況は改善したが、ライバルにもっと近づくためにトライしなければならない。ここでのテストは時間が十分ではないから、すべてを分析したい」

■ホアン・ミル/チーム・スズキ・エクスター(初日11番手:1分56秒264)

「今日の結果には満足しているよ。走り始めからずっとマシンを改善できた。フィーリングはとてもいい」

「今日はライディングスタイルに集中した。マレーシアではたくさんのパーツをトライしたが、ここでは最善のパッケージを完成させるために集中した。ラップタイムだけでなく、マシンに対する信頼と知識を高めることに注意を向けている」

■ホルヘ・ロレンソ/レプソル・ホンダ・チーム(初日21番手:1分57秒090)

「手首の状態は問題ない。ブレーキングで苦労しているが、マシンを理解することはできる」

「時間が限られているのが大きな問題だ。午後9時を過ぎると気温が下がり、学ぶことがが難しくなるから、実質的に1日3時間しかない。マシンにはあまり多くの変更は加えず、主にエルゴミクス(扱いやすくすること)に集中した。まだ初日は終わったばかり、明日も仕事を続けたい」

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