V長崎 開幕戦勝利 大声援が選手後押し

 「ナガサキ!」「入れろ!」-。24日、諫早市宇都町のトランスコスモススタジアム長崎で行われたサッカーJ2、V・ファーレン長崎の開幕戦には1万1924人が来場。大勢のホームサポーターらがチームの白星発進を力強く後押しした。
 スタンドでは試合前から大合唱で一体感を演出。激しい攻防に一喜一憂しながら老若男女が勝利を信じて声を張った。2012年の日本フットボールリーグ(JFL)優勝時から応援する長崎市のパート従業員、川嶋真紀子さん(62)は「長崎のために頑張ってくれている。1年間けがをせず、悔いを残さないように」。
 ハーフタイムは人気グループ「TOKIO」の国分太一さんと歌手のさだまさしさんがトークショー。国分さんが「会場の雰囲気がいい。後半は得点のにおいがする」と“予言”したように、終了間際の後半45分にFW長谷川悠選手(31)が左足でゴールを決めた。
 劇的な決勝点に場内のボルテージは最高潮に。ピッチ間近で観戦できる特設の「DEJIMAシート」が抽選で当たった同市の会社員、平浩介さん(55)は「立ったら駄目と言われていたけど、得点でみんな興奮して思わずハイタッチした」と笑顔で振り返った。
 県内唯一のプロスポーツクラブに子どもたちも刺激を受けた様子。自身もサッカーに励む雲仙市立岩戸小5年の久保田樹里さん(11)は「みんなと協力できるのが面白いところ。応援の熱がすごかった。ぜひ1年でJ1復帰を」と期待していた。

J2開幕戦の勝利を選手とともに喜ぶV長崎のサポーターら=諫早市、トランスコスモススタジアム長崎

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