23日午後4時ごろ、神奈川県南足柄市矢倉沢の農地で、クマにかまれて死んだとみられるヒツジ2頭が見つかった。
市産業振興課によると、ヒツジの飼い主の男性が発見。男性は翌24日に松田署に通報し、県が25日に現地調査をしたところ、ツキノワグマによる被害とほぼ特定した。
県や市は周辺の農道やハイキングコース入り口など計3カ所に看板を設置するなどして注意を呼び掛けた。周辺にセンサーカメラを設置したほか、同日から当面の間、ロケット花火を使った追い払い作業などを行う。
市内でクマ出没が確認されたのは2012年11月以来といい、同課の担当者は目撃したときの対応について「走って逃げたりせず、刺激しないように、慌てずに静かに立ち去ってほしい」と注意と情報提供を呼び掛けている。
現場は山間部で、周囲には住宅やペンションなどが建っている。