ウイリアムズF1、第2回プレシーズンテストで本格的な走行を開始。遅れを認めるも「ポテンシャルはある」とラッセル

 ウイリアムズのジョージ・ラッセルは26日、カタルニア・サーキットで119周をトラブルなく走行し、先週の騒動の後で走行距離を稼ぐことができて安心したとしている。

 製造と組み立て作業の遅れにより、『FW42』のバルセロナ到着予定に影響が出たため、ウイリアムズは不利な状況でプレシーズンテストに入ることになった。

 しかし取り組まなければならないような大きな信頼性の問題もなく、ラッセルはウイリアムズのデータ収集とパフォーマンスのプログラムを集中してこなすことができたという。

「ここ何週間かの後で、今日みたいな日を迎えられてとてもホッとしたよ」と最終的にその日9番手のタイムを記録したラッセルは語った。

「僕たちは燃料が少なめの場合と、多めの場合のマシンについて多くを学んだ。そのことは僕たちや、すでにアップグレードの設計にとりかかっているファクトリーのクルーに、今後数日間で前進するための判断材料を与えてくれた」

 先週20日に遅れてスタートを切ったチームは、正式な作業セッションというよりも、よりシェイクダウンに近い2度の入念な走行を行なった。そのため26日は、チームにとって初めての正式な走行日になると見られていた。

「この段階で僕たちがマシンを理解する必要があるのに対して、他のチームはバランスの微調整をしている。だから、先週の埋め合わせにはなっていないことは確かだ」とラッセルは語った。

「でも僕は自分たちがすごく良い状況にあると感じている。マシンは今のところ完璧な状態にあるわけではないけれど、間違いなくポテンシャルがあると感じているよ」

「今日のパフォーマンスについては、ラップタイムの点ではなく、何も問題がなかったという点で誰もが満足したと思う」とラッセルは語った。

「誰もがとても懸命に仕事をしている。僕たちは皆、人間だ。全員が疲れ果てている。彼らは準備を整えるために、ここ2週間ぐらい24時間ぶっ通しで作業してきたからね」

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