入園・入学・進学に向けて、子どもの生活リズムを整えたいと思っているママも多いのでは?
ピースマム3月号では、生活リズムを整えるために必要な「睡眠」について、
日本快眠協会事務局長の岩倉絹枝さんにお話を聞きました。
本誌では紹介しきれなかったお話をご紹介します。
ナショナルスリープファンデーションが推奨する睡眠時間は、
0ヶ月~3ヶ月 14~17時間
4ヶ月~11ヶ月 12~15時間
1歳~2歳 11~14時間
3歳~5歳 10~13時間
6歳~13歳 9~11時間
14歳~17歳 8~10時間
大人 7~9時間
です。(思ったより長いですよね)
でも、人によって必要な睡眠時間は違うそうです。
生まれ持った体質でも、年齢でも異なってきます。
運動した日や風邪をひいた日など、その日のコンディションによっても異なります。
自然に眠くなる時間、起きられる時間は生まれつき決まっているそうです。
朝、スッキリ起きているか?日中、眠そうにしていないか?イライラしていないか?ぐったりしていないか?
お子さんの様子をよく観察してみてください。
昼間に元気に過ごせているなら、睡眠時間は足りているそうです。
もうひとつ気になるのは、子どものお昼寝。
お昼寝って何歳までしたらいいの?岩倉さんに聞いてみました。
岩倉さんは、「何歳だからやめるというのではなく、
一番大切なのは、夜の睡眠です。
昼間眠そうにしているならば、足りない分をお昼寝で補ってください。
夜の寝つきが悪いようなら、お昼寝をやめてみましょう」とのことです。
睡眠時間の次に大切なのは、眠りの質を上げること。
夜ぐっすり眠るためには、朝日を浴びることが大切だそうです。
目から光の刺激を受けて14~16時間後に、
睡眠を促す「メラトニン」という物質が分泌し始めて眠くなるのです。
岩倉さんは「太陽の光でなくても、電灯でもいいです。朝に光を浴びることで寝つきがよくなります」とのこと。
もうひとつは体温管理。
体温は、日中から上がり、夕方にピークをむかえます。
寝る前に体温はぐっと下がり、この体温の下げ幅が大きいと寝つきがよくなるそうです。
寝る前に入浴して深部体温を上げ、寝るときには手足から放熱すると体温が下がります。
夏はエアコンで部屋を涼しくして、放熱を促します。
冬は寒すぎると体温を逃がさないので、手足を温めてあげるといいですよ。
新入園の時期に特にオススメなのが、足裏マッサージ。
子どもが気持ちいいと思う強さで足を触ってあげてください。
足を手のひらで包んで外に開くようにマッサージします。
触っているとその日の子どもの状態が分かるそうです。
新生活でストレスを感じているときは、足も緊張して固くなっているとのこと。
ストレスを感じても口では言えない小さなお子さんも、
足の状態で「子どももがんばっているんだな」と伝わってきます。
足をマッサージしながら、「今日も一日がんばったね」と話すと、
お子さんもリラックスできて、親子のコミュニケーションにもなりますね。
岩倉さんは「眠ることは自分の心を守ること。睡眠をお家でケアできるようにして、
睡眠は自分で守っていくものだと子どもに教えることを『眠育』とよびます。
ママも子どもも睡眠について知ってほしい」と話します。
もっと睡眠について知りたいというかたは、
岩倉さんの「おねむりカフェ」に参加してみませんか?
毎月第1月曜日に守山のルートコワーキングスペースで開催中です。