反対派団体 BSL4建設で質問状 長崎市長選出馬予定者に

 長崎大が長崎市の坂本キャンパスで建設中の感染症研究施設「バイオセーフティーレベル(BSL)4」に反対する団体は27日、同市役所で会見し、4月の長崎市長選に出馬の意向を示している5人に対し、施設建設の賛否を問う公開質問状を送ると発表した。
 団体は、周辺住民や市民ら約2千人でつくる「BSL4施設計画の差し止めを求める会」。同大と県、同市を相手に建設に関する情報開示を求めて長崎地裁で係争している。
 同会は建設を巡る同市のチェック機能を疑問視し、質問の結果を活動方針の検討材料にするほか、公開することで市長選の争点に加え世論喚起をする狙いがある。質問状では建設の賛否に加え、建設反対の署名が1万8千筆以上集まっている点を記した上で「地域住民の合意」が得られているか-など全4項目を問う。
 会見で、山田一俊代表は「近隣住民の心配の声は流され、今の市政が真剣に問題に取り組んでいるのかと感じる」と語った。同会は回答期限の3月15日以降に公開する方針。

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