<レスリング>“日本選手キラー”オーコン・プレブドルジ(モンゴル)に4年間の出場停止…新華社通信が報じる

東京オリンピック出場がなくなったモンゴル女子のエース、オーコン・プレブドルジ

 中国の新華社通信は2月21日、モンゴル・ウランバートル発のニュースとして、2017年世界選手権(フランス)女子63kg級優勝で、昨年8月にインドネシアで行われたアジア大会62kg級を制したオーコン・プレブドルジ(モンゴル)が、ドーピング違反によって4年間の出場停止処分を受けたことを報じた。

 同選手のドーピング違反については、大会のあとアジア・オリンピック競技連盟(OCA)が禁止薬物のアナボリックステロイドが検出されたことを報じ、金メダルのはく奪を発表したが、再検査の要請があったのか、世界レスリング連盟(UWW)は何も報じていなかった。

 UWWでは現段階でも正式に報じていないが、UWWデータベースではアジア大会から記録が抹消されており、地元のニュースで「4年間の出場停止」と報じられたことから、本決まりとなったもよう。

 同選手は2016年1月のヤリギン国際大会(ロシア)58kg級決勝で伊調馨選手に土をつけたことで世界のトップへ浮上。同年のリオデジャネイロ・オリンピックは7位に終わったものの、63kg級に上げた2017年から世界選手権やアジア選手権を含めて国際大会を9大会連続で制覇(2018年から62kg級)。アジア大会では川井梨紗子選手を破って優勝し、モンゴル女子の期待の一番手だった。2020年東京オリンピックへの出場はなくなった。

 規定に準じれば、アジア大会で2位だったアイスル・チニベコワ(キルギス)が1位に、3位だった川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)が2位に、それぞれ繰り上がる。

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