あざといアプローチは嫌われる!?ルアーの見せすぎは逆効果 アタリがなければ「魚がいない」と判断しがちですが、意外とルアーを見切られていることが多いのです。その最大の原因ともいえるのが、ルアーの見せすぎ。今回は、魚を“その気にさせる”ルアーの見せ方を考えましょう!

ルアーの見せすぎは要注意!

岸釣りの場合、アタリがなければ「魚がいない」と判断している方も多いのではないでしょうか。

ところが、魚がいないのではなく、ルアーを見切られているケースが非常に多いのです!

その大きな要因が、ルアーの見せすぎです。特にルアー釣りビギナーが陥りやすい罠でもあるので、ルアーの見せ方について解説していきます。

所詮ルアーは”ニセモノ”

どんなに素晴らしいアクションで泳いでも、超リアルな塗装がされようと、所詮ルアーはニセモノです。

ルアーをじっくり見せて考える時間を魚に与えてしまうと、ニセモノであることがバレてしまい、すぐに見切られてしまいます。

プラスチックや金属の塊にバイトさせるためには、それなりの工夫が必要です。

魚にルアーを見つけさせる

当たり前ですが、自然界には「食べてくださいよ~」と、フィッシュイーターの前にノコノコ現れるエサなんていません。

ということは、わざとらしくアプローチしたルアーは、不自然すぎて見切られてしまうのです。

魚の視界ギリギリにルアーを投入しよう

見えてる魚に向かってルアーを投げたり、ルアーが魚に直撃したりするようなアプローチは絶対にNGです。

「ここならギリギリ魚が気付くのではないか?」というスポットにルアーを投入しましょう。そうすると、魚が「エサを見つけた!」と思ってくれるはずです。

人間に例えると……

いきなり目の前に1万円札を突き出されて、すんなり受け取る方は少ないはずです。怪しすぎるし、怖すぎますよね。

しかし、自動販売機の下からチラリと1万円札が見えていたらどうでしょう? 「あら、いいですね~」と、近づいていきませんか?

喰うチャンスを与えすぎない

魚にルアーを喰わせたいからといって、ストップやスローフォールといった“喰わせのアクション”を多用するのは、逆効果になることもあります。

そんなに隙だらけのエサはいないはずなので、うさん臭すぎてルアーだとバレてしまうはずです。

相手を必死にさせよう

賢い魚を喰わせるためには、「食べたいのに食べれない……!」と、相手の魚を必死にさせることが大切です。

そのためには、速巻きや高速ジャークでルアーを魚から逃がし、そのあとフォールを入れるといった、緩急のバランスを工夫してください。

魚に「今なら食べれる!」と思わせてやりましょう。

人間に例えると……

お腹が減っている時といえど、店内がガラガラで客引きをしているようなラーメン屋さんには、入るのを躊躇しませんか?

ところが、普段は行列ができているラーメン屋さんに空席が1席だけあったなら、反射的に入店してしまいますよね!

エサの気持ちになろう

魚を釣りたいあまり、どうしても“食べてくださいアプローチ”になりがちですが、ひょっとすると逆効果なのかもしれません。

そんな時はエサの気持ちになって、「いかに食べられないか」を意識すると、フィッシュイーターの本能を刺激できるのではないでしょうか。

エサの気持ちになって、ルアーに命を吹き込んでみてくださいね!

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