バイエルンのロベルト・レヴァンドフスキ、バルセロナのルイス・スアレス、パリ・サンジェルマンのエディンソン・カバーニは、ここ数年の間世界最高ストライカーと呼ばれてきた。人によって好みは分かれるだろうが、この3人が世界トップクラスの点取り屋だったのは間違いない。しかし、少しずつ序列に変化が表れてきているのではないか。
英『FourFourTwo』は、「現世界最高のストライカーTOP10」なるランキングを作成しているが、この3人の順位はなかなか興味深い。
10位:マウロ・イカルディ(インテル)
9位:ロベルト・フィルミーノ(リヴァプール)
8位:エディンソン・カバーニ(パリ・サンジェルマン)
7位:ルイス・スアレス(バルセロナ)
6位:ロベルト・レヴァンドフスキ(バイエルン)
まず10位から6位だが、あの3人がトップ5から揃って漏れている。カバーニとレヴァンドフスキは昨季のリーグ戦得点王を獲得しているが、今季はリーグ・アンの得点ランク首位がキリアム・ムバッペ(22得点)、ブンデスリーガはフランクフルトFWルカ・ヨビッチ(15得点)が首位を走っている。カバーニは17得点、レヴァンドフスキは13得点と悪い数字ではないが、若い2人が得点ランクをリードしているのは非常に気になるポイントだ。
5位:アントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリード)
4位:キリアム・ムバッペ(パリ・サンジェルマン)
3位:セルヒオ・アグエロ(マンチェスター・シティ)
2位:ハリー・ケイン(トッテナム)
1位:クリスティアーノ・ロナウド(ユヴェントス)
トップ5はこのような顔ぶれとなった。4位のムバッペは純粋なセンターフォワードとは言えないかもしれないが、カバーニとネイマールが離脱した際には最前線を務める。実際に得点力も高く、今後ポジションを中央に固定していく可能性は十分に考えられる。20歳の神童の成長スピードは実に恐ろしい。
3位のアグエロは今季再び評価を高めている。ガブリエウ・ジェズスとの序列に明らかな差をつけており、ジョゼップ・グアルディオラの信頼を掴むことに成功した。
ケインは怪我で離脱している期間があったものの、ロシアワールドカップの得点王を獲得した選手だ。現世界最高クラスのストライカーと認めさせるには十分だ。現在もリーグ戦では15得点を記録しており、首位モハメド・サラーとは3点差しか離れていない。昨季はサラーに得点王を譲ったが、今季奪い返す可能性は十分にあるはずだ。
そして1位はロナウドだった。初参戦のセリエAで19得点を奪って得点ランク首位を走っていることを考えると、1位も妥当だろう。2月の5日に34歳を迎えたが、まだまだ得点ペースは落ちていない。
1位ロナウドはさすがだが、やはり今季はカバーニ、レヴァンドフスキ、スアレスの3人が少しおとなしい。スアレスには時折衰えたとの批判も起きており、ストライカーの勢力図も変わりつつあるのかもしれない。ケインとムバッペは今後もトップ5を守ってくるはずで、将来的にはヨビッチも入ってくるだろう。