【コスパ最強!?】1個0.09円のスーパーで買える“あの野菜”を使って魚が釣れた! 今人気急上昇の釣りと言えば、誰でも手軽に釣りを楽しめるライトゲーム。数多くのワームが釣具屋さんに並んでいますが、編集部よりまさかの企画を手渡されました。それは、ワームに似ているからという理由で「もやし」で釣りをすること。今回はライトゲーマー“釣り好き!まっちゃん”が『もやし』で釣りが成立するのか実験してきました。

【MISSION】もやしで魚を釣る

スーパーで買い物をする編集部I

編集部I

さ~て仕事も終わったし、夕飯何にしようかな~と。むむむ、これは‥‥!? まっちゃんさんに連絡だ!

釣り好き!まっちゃん

お疲れ様で~す。夕方に電話なんて珍しいですねー

編集部I

お疲れ様で~す。今スーパーで買い物しているんですけど~……

釣り好き!まっちゃん

夕飯の相談ですか?(笑)

編集部I

さっき青果コーナを見ていて思ったんですが、“もやし”ってワームみたいじゃないですか?(真剣)

釣り好き!まっちゃん

分からなくはないですけど……

編集部I

後は……分かりますね?よろしくお願いします(笑) ガチャ

釣り好き!まっちゃん

あの人の脳内って98%くらい釣りで出来てるんだろうなぁ……

試行錯誤の準備編

編集担当者が持つ釣り脳の天才的閃きから、“もやし”で釣りをする羽目になった「釣り好き!まっちゃん」。

やるからには釣らなくてはなりません。

とはいえ、もやしですよ? どうしたものでしょうか……

塩締めしてみた

釣り餌と言えば、塩で水分を抜きエサ持ちをアップさせる「塩締め」が定番。まずは下準備からです。

1時間後、塩締めしたもやしを確認してみると、韓国料理「ナムル」のようにシナシナの状態。

生のシャキっとした状態だと折れてしまいそうなので、塩締めはアリかも知れませんね。

着色してみた

実釣時の引き出しが欲しい! ということで、食用の着色料を使用し色を付けてみました。

不覚にも、「うわ、ちょっと釣れそうやん……。」とつぶやいてしまう仕上がり。

色を付けると一気にワーム感がでて、少し希望が湧いてきました!

匂いをつけてみた

勢いづいて、このままさらなる改良です。

色を付けてだいぶワームに近付きました。今度は集魚力を高めるのを目的に、臭いも付けもやっちゃいましょう。

魚が大好きと言われる「ニンニク」と旨味成分である「味の素」を加えて漬込みました。

このまま炒めればおつまみ確定ですね(笑)

実際に釣ってみた

さぁ実釣です。

今回の釣行は満潮からの下げ3時間“もやし縛りプレイ”で厳冬期の海に挑みました!

ちなみに現場はハイパー爆風。(実釣日は2019年2月下旬)

この時期は予報以上の風が吹きますね。不安が増してきました……。

ジグヘッドにもやしをセット

まずは袋から開けたそのまま状態、生もやしで実釣スタート!

が、みずみずしい繊維は思った以上に固く、針を刺している途中で折れてしまいました。

ある程度予想はしていましたが、生の状態は難しそうですね。

塩締めもやしはキレイにセットでき、個人的に一番釣れそうな“赤もやし”からのスタートです。

もやし、遂にヒット!?

開始から一時間、生命感を感じられない極寒の海に心をへし折られそうになったその時! ボトムでヌメっとした待望のアタリ!

キタッ! と上がってきたヒトデ氏。

精神的ダメージを負わされるも、気を取り直して頑張ります。

ようやく……

表層にベイト感も全くなく、引き続きボトム付近を“赤もやし=サンライズレッド(自称)”で探っていきます。

すると、「ゴンッ」という独特のアタリが!

上がってきたのは可愛いサイズのアラカブちゃん。

サイズは小さくとも、モヤシングで釣れた嬉しい一魚。

口の中にサンライズレッドはすでになく、どうやらアタリのときに吹っ飛んだ模様です。

その後、風裏へのポイント移動先でもアラカブを追加。

途中メバルのバラシもあり、粘るもここで終了のホイッスル。

アラカブ以外の魚種をキャッチすることが出来ませんでしたが、ワームで釣れる魚であれば反応するという手応え十分の釣行でした。

もやしワームのここがポイント

驚きの実釣力で魅せてくれた、もやし達。

しかし快適に釣りをするには難点が多くありました。

アクション

もやしが生のままだと固く、ワームのような柔らかいアクションができません。

ターゲットへ口の収まりも悪いので、塩締め又はボイルの下処理が必須です。

エサ持ち

生のままだとセット時、使用中にもパキッと折れて使い物になりませんでした。

やはり下処理は必須みたいです。

また塩締めやボイル処理を行っても元々が柔らかい繊維なので、一回の当たりや激しいアクションをすると針外れしてしまうほどの低耐久。

アクション・エサ持ちと、さすがにワームには程遠い性能ですね。

手が汚れる

釣果には直接的な関係ないかも知れませんが、触るとニンニク臭と共に着色料が手につき、不快感を覚えました。

前項でご紹介した通り、頻繫に消えるためもやしを取り替える回数が多く、気持ちよく釣りが出来ませんでした。

コスパは史上最強

一袋20円程度と家計にも有り難い“もやし”ですが、1本当たりの金額がどうしても気になったので、もやしを数えてみました。

折れたのを抜かしても約210本、ということは……一本当たり0.09円と、恐らく最強のコスパでしょう。

財布に優しい、そして自然にも優しい“モヤシング”を試してみてはいかがでしょうか。
次の日の晩御飯、パパだけ“カラーもやし炒め”が追加され美味しく頂きました。

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