東京五輪で黙とうを 来年8月9日の閉会式 長崎市が働き掛けへ 核廃絶願い

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 長崎市の田上富久市長は28日の定例市議会一般質問で、来年8月9日の「長崎原爆の日」に実施される東京五輪の閉会式に、核兵器廃絶を願って「黙とう」を取り入れるよう大会組織委員会に働き掛ける方針を示した。
 向山宗子議員(公明)に対する答弁。
 東京五輪は開・閉会式のコンセプトで最初に「平和」を掲げている。田上市長は、ハトや折り鶴を使った演出を広島市と共に大会組織委に要望しているとした。黙とうについて、「長崎を最後の被爆地にするという核廃絶への強い思いを全世界へ発信でき、意義がある」と述べた。
 長崎、広島両市は五輪期間中に東京都内で「原爆展」を開く予定。田上市長は来年が被爆75年に当たり、核拡散防止条約(NPT)再検討会議の本会議が開かれることも挙げ、「平和への機運が高まる絶好の機会を生かせるよう、広島市と共に平和の取り組みを進めたい」と語った。

平和祈念式典で黙祷する田上市長(中央)=2018年8月9日、長崎市の平和公園