宮古で特大ウムナガー

 宮古島在住、フィードマン宮古支部の花城周作さんはこれまで数々の大物実績を持つ大物釣り師。

 2月23日も夜中からガーラやタマンの大型を狙って竿(さお)を出したが、何のアタリもないまま午前8時を迎えた。諦めがつかないので、あと少しだけ竿を出そうと場所を移動してから、島ダコを餌に再び釣りを開始した。

 車の中でアタリを待ったが、午前9時55分ごろになってもアタリがない。諦めて片付けを始めようとした時に、ふと見ると、竿が大きく海に向かって曲がっているではないか。慌てて車から飛び出し、竿を手に取りファイト開始。

 しかし、竿が大きく曲がった割には、そんなに強く引かない。重量感はあるものの、リールをゴリ巻きして寄せてくるとすんなりと寄って来て、海中にうっすらと魚の姿が見えてきた。その姿はタマンより顔の長いウムナガーだった。

 花城さんはこれまで何匹も大型のウムナガーを釣り上げた経験があるが、そのどれよりも大きい。浜辺まで下りて抜き上げると、手に食い込む程の重量感。これが沖縄県記録まであと2ミリという全長85.8センチ、7.8キロの特大ウムナガー(キツネフエフキ)。県記録の大物を狙って花城さんの挑戦はこれからも続く。

 (おきなわ釣王国社・仲栄真修)

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