資料に誤り 再入札に 県長崎振興局が砂防工事

 県長崎振興局が1月に公告した土木工事の一般競争入札について、見積もりの積算根拠として業者に提示した資料に誤りがあり、入札を取りやめていたことが1日、分かった。同局は業者に陳謝したという。
 同局によると、取りやめたのは長崎市内を流れる大宮川の砂防工事。業者が費用を見積もるために必要な図面などを記した資料「設計図書」をインターネット上に掲載したが、2カ所の数値に誤りがあった。内部資料の数値をインターネット上に掲載する際、書き誤ったとみている。同局は2月5日に入札取りやめの通知を出し、再入札する。
 同局の担当者は「絶対にあってはならないこと。複数人でチェックしているが、確認不足だった」と説明。再発防止のため、資料の確認を徹底するという。
 入札に参加した業者の担当者は「業者は少しでも数値を間違えれば失格。(落札後に積算の誤りが見つかり契約を辞退するなどで)指名停止になることもある。行政はミスしても謝れば済むのがけしからん」と不満を語った。

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