ロッキーズ 主砲・アレナードの2番起用を検討か

ロッキーズのバド・ブラック監督によると、ロッキーズは今季、主砲のノーラン・アレナードを2番打者として起用することを検討しているようだ。アレナードの打席数を増やし、チームの勝利につなげる狙いがあるという。レギュラーシーズン開幕までのオープン戦期間中に「2番・アレナード」をテストし、最終的な決断を下す見込みだ。

オープン戦に入ってから2番打者としての起用が続いているアレナードは「チームの勝利を手助けするためなら何でもするよ」と語り、2番を打つことに前向きな姿勢を示した。すでに2番起用について指揮官との話し合いを行っており、2番に慣れるために、オープン戦では2番打者としての起用が続いているという。

「もう少しだけ時間がかかるかな。まだ(2番に)慣れていないけど、(2番を打つのは)悪いことではない。多くの強打者が2番を打っているし、監督は僕の後ろに3番打者が控えることで、僕に打ちやすいボールが来ることを期待しているみたいだね」とアレナード。これまで、キャリア通算で23試合(先発出場は22試合)しか2番打者の経験がないアレナードだが、経験の少なさはさほど問題にはならないだろう。

アレナードが2番に入ることにより、ブラックは左打者と右打者が交互に並ぶ「ジグザグ打線」を組むことができる。指揮官は1番から順にチャーリー・ブラックモン(左)、アレナード(右)、ダニエル・マーフィー(左)、トレバー・ストーリー(右)、デービッド・ダール(左)、イアン・デズモンド(右)というオーダーを思い描いているようだ。

昨季のナ・リーグでは、3番打者が合計10856打席、4番打者が合計10609打席だったのに対して、2番打者は11103打席。アレナードが2番を打てば、昨季3度目の本塁打王に輝いた強打者により多くの打席が巡ってくるのは確実だ。それは、試合終盤の重要な場面でアレナードに打順が回ってくる可能性が上昇することを意味する。

「2番・アレナード」が見事にハマれば、伝統的に強力なロッキーズ打線は、さらに破壊力を増すことになりそうだ。

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