長崎空港利用過去最多ペース 世界遺産登録など後押し

 長崎県は4日、2018年度に長崎空港を利用した人は1月末時点で約268万3千人に上り、過去最多ペースで推移していることを明らかにした。世界文化遺産の登録や国内線、国際線の新規就航が後押ししたという。
 県議会予算決算委員会の総括質疑で、里脇清隆委員(自民)に柿本敏晶企画振興部長が答えた。
 長崎空港は1975年に開港。県新幹線・総合交通対策課によると、96年度に約320万3千人に達したが、2009年度は景気の後退などから約232万5千人まで減少した。その後、羽田-長崎間の増便などで増加傾向に転じ、17年度は開港以来2番目に多い約315万8千人だった。
 18年度は「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界文化遺産登録のほか、国内線と国際線で格安航空会社(LCC)の新規路線就航があり、1月末時点の利用者数は17年度比3.3%増。柿本部長は「このまま順調に推移すれば過去最高になるのではと期待している」と答弁した。
 県は20年度に利用者数334万人を目指しており、今後も路線誘致などに取り組んでいく考え。

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