長崎県佐世保市は、2019年度当初予算案に新たに盛り込んだ骨髄移植の提供者(ドナー)への助成制度について「骨髄提供の後押しとなり、骨髄バンクの登録者増加にもつながる」とした。助成制度は大村市に次ぎ、長崎県内で2例目。
柴山賢一議員(市民クラブ)の質問に塚元勝保健福祉部長が答えた。
佐世保市によると、骨髄バンクの登録者がドナーとして骨髄を提供した際に1日あたり2万円を助成する。上限は14万円。骨髄提供のための特別休暇制度が勤務先にない人や自営業の人を対象とする。
骨髄移植では、事前の検査や採取のための入院で7日間程度が必要となる場合が多く、休日の取りにくさや収入への影響を理由に辞退する人が全国的に起きていた。
柴山議員はドナーの勤務先に対する支援の必要性にも言及。塚元部長は「まずはドナー登録や提供がしやすい環境づくりを推進し、企業に対する助成は各自治体の動向を注視しながら検討したい」とした。