モモの産地としてかつて栄えた歴史を知ってほしいと、川崎市中原区内でモモの植樹を進めている二ケ領用水・中原桃の会は2月22日、市立西中原中学校(同区)にモモの木「白鳳(はくほう)」2本を贈り、植樹式を行った。
同会のメンバーや生徒会役員らが校庭の片隅に高さ2メートルほどの苗木を植樹。同会の松原成文会長は川崎のモモ栽培や二ケ領用水の歴史に触れながら、「(生徒数約1400人と)日本一のマンモス校に植樹でき、うれしい」とあいさつした。
生徒会長で2年生の山岸優哉さん(14)は「区の木モモを植樹でき、地域との関わりを深められた気がする。大切に育てていきたい」と話していた。
同区は戦前、全国の二大産地といわれるほどモモ作りが盛んだった。そうした歴史を伝えようと、同会は約30年前から区内の二ケ領用水でハナモモなど計700本以上を植樹してきた。