環境省、初めてのZEHを支援 新規取り組みビルダーに予約枠を設定

 環境省は、2019年度のZEH(ゼロエネルギー住宅)に対する補助金で、ZEHに初めて取り組む住宅事業者が補助金を使いやすくするために、抽選方式の一般公募とは別枠で、抽選のない枠を予約できるようにする。3月5日に行われた「3省連携によるZEH等の推進施策について合同説明会」で、環境省の担当官が説明した。

 一般公募の場合、一定期間公募を行い、抽選で補助金の交付が決まる。これに対し新規に取り組むZEHビルダー向けには、事前に枠を付与する。予約枠を使った交付申請公募期間に交付申請書等を提出すると、抽選を経ずに交付が決まる仕組み。合計約1000枠を想定している。

 新規取り組みZEHビルダー向けの予約枠の申請期間は5月上旬から6月の予定。予約枠は1ビルダー1枠のみ。予約枠を使った交付申請期間は6月~7月中旬の予定で、交付申請期間中に未使用の場合は予約の権利は失効する。

 一般公募は6月、7月、8月の3回の実施を予定している。
 
 2019年度の予算案に盛り込まれているZEH補助金では、戸建て住宅(注文・建売)で、交付要件を満たす住宅(新築・改修)に1戸あたり70万円の補助を行う。CLTを一定量以上使用したり、先進的な再エネ熱利用技術を活用した住宅には1戸あたり90万円を上限に加算。蓄電システムを設置する場合、20万円または補助経費の3分の1を上限に、1kWhあたり2万円を加算。

 

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