商業の専門知識や技能を問う検定試験(全国商業高校協会主催)で、長崎県立佐世保商業高総合ビジネス科3年の濱川優太さん(18)が9種目、福本創太さん(18)が8種目で、最難関の1級に合格した。同校によると、9種目制覇は県内で3人目の快挙。8種目も珍しいという。濱川さんは「今までの努力が実った」、福本さんは「総合的に力が付いた」と喜びを語る。
協会によると、検定は簿記や電卓、情報処理、英語など9種目。全て1級に合格するのは、全国で例年30人ほどしかいないという。
濱川さんは昨年、同じ部活の先輩が同校で初めて9種目を制覇したことをきっかけに「自分も頑張ろうと思った」。授業で習わない科目もいくつかあったが、独学で勉強。放課後や休み時間に問題集と向き合った。ビジネス文書実務検定は1度失敗したが、2度目で合格。1月下旬に九つ目の1級を取得した。
福本さんは珠算・電卓実務検定(そろばん)を除く8種目で合格。検定以外に国家試験にも挑戦し、難関の「応用情報技術者」を取得した。現役のシステムエンジニアが受けるという試験で、同校で現役の合格者は初めて。「勉強は大変だったけど、好きな分野なので楽しかった」と振り返る。
卒業後、濱川さんは市内の製造会社に就職し、経理事務を担当。福本さんは県立大経営学部に進み、商業科の教師を目指す。濱川さんは「高校で培った力を生かして頑張りたい」、福本さんは「いつか母校で働けるように、学びを深めたい」。それぞれが、新たな目標を抱いている。
全商検定1級合格 濱川さん9種目、福本さん8種目 諦めない姿勢 実を結ぶ
- Published
- 2019/03/06 16:05 (JST)
- Updated
- 2019/03/06 16:10 (JST)
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