ドローン活用し被災者捜索訓練 KDDIと横浜市

ドローンを活用した被災者捜索訓練

 ドローンを活用し要救助者を速やかに発見することなどを目的とした通信大手KDDIの災害対策訓練が1日、横浜市西区の耐震バースで行われた。行政との連携強化を図るため、同市と今回初めて共催した。

 同社は、ドローンに小型の携帯電話基地局を搭載した「ドローン基地局」を開発。被災地の上空に飛ばすことにより、携帯電話のアクセス信号を基に位置を推定、倒壊した家屋やがれきの下にいる被災者の発見につなげたい考えだ。

 この日の訓練は県沖でマグニチュード8.5の地震が起き、通信障害が発生したと想定。実際にドローンを飛ばし、上空からの被災者捜索訓練を実施した。収集データを同市消防局と共有することで、速やかな救助活動が期待できるという。

 また通信復旧のため、自衛隊などによる陸地移動型基地局の設置や、北海道地震でも活躍した船舶型基地局の実地訓練もあった。奥山勝美・KDDI運用本部長は「迅速な災害対策には自治体との連携が重要」と語った。

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