【MLB】大谷翔平は初の450億円プレーヤー候補!? 米メディア選出「彼が達成するかも」

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

「最有力候補」はトラウトも…大谷は2023年オフに450億円プレーヤーに?

 ナショナルズからFAとなっていたブライス・ハーパー外野手は、13年総額3億3000万ドル(約368億8400万円)でフィリーズに加入した。オフ最大の注目を浴びていたスーパースターの去就は、米スポーツ史上最高総額での大型契約という形で決着。米国では、初の4億ドル(約447億1000万円)プレーヤーが誰になるかに注目が集まっており、米メディアはエンゼルスの大谷翔平投手も候補に挙げている。

 当初、史上初の4億ドルプレーヤー誕生に向けて期待がかかっていたハーパーだが、最終的には総額3億3000万ドルで契約。ジャンカルロ・スタントン外野手が2014年オフにマーリンズと結んだ13年総額3億2500万ドル(約363億2200万円)を上回り、史上最高総額を更新したものの、“大台”突破はならなかった。

 これを受けて、米テレビ局「CBSスポーツ」電子版は「ブライス・ハーパーは4億ドルに達しなかったが、マイク・トラウトや他の候補たちがすぐに近づくかもしれない」とのタイトルで特集を組んだ。

 記事では「ブライス・ハーパーのフィリーズとの3億3000万ドルの契約は、年平均で最高額とならず、インフレ調整をしたら、最高の総額とならない。しかし、MLB選手に与えられた史上最高総額である」とした上で「MLBで最初に4億ドルの契約を手にする男が現在メジャーリーグでプレーしていない可能性もある。その男はプロスペクトかもしれないし、まだアマチュアかもしれない。しかし、インフレ率を考慮すると、最初に4億ドルに達する選手はすでにメジャーで能力を証明している可能性の方が高い」と言及。そして、「そうした観点から、最初の4億ドルプレーヤーになる主要候補たちを見てみよう」として、「最有力候補」「他の候補者」「次世代候補」「大穴候補」に分け、初の4億ドルプレーヤーの候補となるスター選手の計8人を選出した。

「最有力候補」はメジャーNO1プレーヤーの呼び声高いマイク・トラウト外野手(エンゼルス)。「他の候補者」にはムーキー・ベッツ外野手(レッドソックス)、アレックス・ブレグマン内野手(アストロズ)、カルロス・コレア内野手(アストロズ)、フランシスコ・リンドーア内野手(インディアンス)の4人、「次世代候補」にはロナルド・アクーニャJr.外野手(ブレーブス)、フアン・ソト外野手(ナショナルズ)の2人が挙げられた。

二刀流で価値を示す大谷、2023年オフにFA「争奪戦となるだろう」

 そして最後の1人、「大穴候補」で登場したのが大谷だ。

「打者と投手としての成績が示すように、ショウヘイ・オオタニは二刀流選手であり、昨季エンゼルスに大きな影響力を与えた。マウンドでは、トップレベルの球速の球を投げた。打席では、パワーを持っていることを証明した。トミー・ジョン手術を受け、2019年に投げられないが、早ければ5月からDHとして出場することになる」

 寸評では、このように言及。そして、「オオタニは昨季ルーキーとして1年プレーしたため、2023年シーズン終了後にFAになれる。オオタニが打席でパワーを示し続け、マウンドで違いを生み続けるのであれば、争奪戦となるだろう」と続けた。

 懸念材料があるとすれば、手術を受けた右肘の状態。そして、二刀流として昨季開幕直後のようなハイパフォーマンスを続けられるかだろう。ただ、今季から二刀流挑戦者が増え始めるなど、球界に与えた影響は大きい。ベンチ入りメンバーが25人のメジャーリーグでは、起用法に柔軟性ができるという点でも貴重な存在。まさに選手1人分にとどまらない価値がある。

「もちろん、オオタニは腕が回復したと示す必要があり、今後も成功し続けなければならないが、ロースターの1人の選手として、このような幅広い価値をもたらせる可能性により、注目すべき存在となる。恐らくオオタニがFAとなる前に4億ドルプレーヤーが現れるだろうが、もしそうでない場合……アクーニャやソトが市場に出る前に彼が達成するかもしれない」

 二刀流で4億ドルプレーヤーに――。圧倒的な能力を持つ大谷の可能性はどこまで広がるのだろうか。(Full-Count編集部)

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