架空請求1千万円被害 「訴訟通達」装う、先月も同じ手口

警察署(イメージ)

 神奈川県真鶴町の50代の無職女性が7日、実在しない「訴訟通知センター」の職員を名乗る男らに現金1010万円をだまし取られた、と小田原署に届け出た。署は架空請求詐欺事件として調べている。

 署によると、2月18日、女性宅に「民事訴訟最終通達書」などと記載されたはがきが届いた。女性が記載連絡先に電話したところ、同センター職員を名乗る男から「弁護士を紹介する」と言われた。その後、弁護士や訴訟相手の会社担当者を装った男らに電話させられ、「訴訟内容の開示のために10万円を払い込んでください」「供託金を払え」などと要求された。

 女性は19日に現金を振り込み、20~28日に計3回コンビニから指定された場所に現金を送付し、計1010万円をだまし取られた。

 小田原市内でも先月、同様の手口で現金約2千万円がだまし取られる事件が発生しており、署は「『民事訴訟最終通達書』などと記されたはがきが送られてきたら詐欺を疑い、警察に通報を」と呼び掛けている。

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