死亡女性口座から現金引き出し 老人ホーム元職員起訴

横浜地検

 神奈川県横須賀市の老人ホームで殺害された入居者の女性の口座から現金を引き出したなどとして、横浜地検は7日、窃盗などの罪で、同施設元職員の男(31)=同市=を起訴した。認否は明らかにしていない。

 起訴状などによると、被告は昨年12月21日~今年1月19日、横須賀市内の信用金庫など4カ所で、当時の勤務先施設に入居していた女性=当時(89)=のキャッシュカードを使い、現金自動預払機(ATM)から9回にわたって現金計125万円を引き出した、とされる。

 神奈川県警によると、女性は1月24日朝、1人で暮らす施設3階の部屋で心肺停止の状態で見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。司法解剖の結果、死因は首を圧迫されたことによる窒息と判明。県警は殺人事件と断定し捜査している。

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