震災から8年目、「祭が被災地に希望の光を灯した」東日本大震災の瓦礫から神輿を作り"祭"を取り戻した男のドキュメンタリー映画『MIKOSHI GUY 祭の男』公開!

一般社団法人明日襷は、 2019年3月23日(土)~29日(金)にアップリンク渋谷にて、 当団体が制作協力を行い、 代表の宮田宣也が主演を務めるドキュメンタリー映画「MIKOSHI GUY 祭の男」を公開する。本作は、 被災地から始まり、 祭を通じて、 被災地、 日本、 海外の人たちが繋がっていく様子を追った、 エネルギー溢れるドキュメンタリー。

本作は、 主演の宮田宣也のターニングポイントとなった東日本大震災のエピソードも描かれている。 震災によって、 東北各地では神社も被害を受け、 地域の人たちを結ぶ大切な機会である「祭」も開催が危ぶまれていた。

当時筑波大学大学院生だった宮田宣也は、 自転車で単身、 宮城県に入り、 しばらくボランティア活動を続けたが、 地元の人からの「本当は祭をやりたい」という声を受け、 神輿職人を祖父に持つ宮田は、 被災した石巻市の新山神社に残っていた木々を活用し、 新しい神輿を作ることに。 2011年11月、 震災以来初めて神輿があがったとき、 地元の人たちは手を合わせて涙を流した。 地域の人たちの希望の光になり、 コミュニティの結束力を育む「祭」の力を、 被災地での体験を通じて痛感した宮田。 以後、 日本各地の衰退しそうな祭を再興させようと、 都市部の若者たちや海外からの留学生らを巻き込み、 国内外を奔走している。

映画ストーリー・見どころ

日本の祭の豊かな風景は、 日本人が数百年ずっと守り続けて来た大切な文化。 それが今、 消えてしまいそうな現状にあること、 そしてまだなんとか残っていること。 そしてそこには必死に祭に情熱を傾ける人達がいることー。
この映画は、 日本の祭の再興を願って全国の神輿を担ぎ、 海を越えて神輿をあげる一人の男、 宮田宣也と彼の仲間たちを追ったドキュメンタリー映画です。 祭ならではの熱い空気感。 近代化された都市部では希薄になっている人と人との結びつき。 先人たちが命懸けで守ってきた”宝物”の祭の世界を、 スクリーンでぜひ体感してください。

神輿も被災し、 祭の伝統も途絶えそうになっていた被災地を筆頭に、 祭があることで、 人が集い、 思いを寄せ合い、 地域に活気が生まれる様子がリアルに映し出されています。

本作の中では、 宮田が関わっている全国各地の多様な祭の様子が映し出されます。 衣装や神輿の担ぎ方、 祭に懸けられている願いなど、 地域によって全く異なる多様さを満喫できます。

神輿も神輿職人一人だけで作れるわけではありません。 本作の中で宮田は、 岡山県備前国総社宮の150年前に作られた神輿の修復に望みますが、 その際、 同世代の彫金師や漆職人らも巻き込んで、 一緒に作り上げていきます。 150年後に残る神輿を作ろうと、 切磋琢磨する若き職人たちの姿も必見です。

宮田の神輿や祭を伝える活動は、 今や日本国内にとどまらず、 海外にも広がっています。 本作ではフランス、 ドイツでの様子を映し出しています。 国境を越え、 文化の壁を越えて、 祭のもとに一体になっていく人々の様子をぜひご覧ください。

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