今週行われたUEFAチャンピオンズリーグでは、VARを巡る複数の判定が物議を醸した。
そうした中、UEFAは「VARの決定について説明する」という記事を配信。「VARとレフェリーが様々な決断に達する際に考慮した情報と要素を提供したい」として、物議を醸したVARシーンについて説明を行った。
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レアル・マドリー対アヤックス
62分、ボールがラインを割っていたか否か
UEFA
「VARによって慎重に分析された全てのビデオアングルとイメージにはボールが完全にアウトオブプレーになっていたという決定的な証拠はなかった。
完璧な位置にいたアシスタントレフェリーはボール全体がタッチラインを完全には割っていないとジャッジした。
そのため、ピッチ上でレビュー(VAR確認)は必要なかった。その結果、レフェリーは介入せずにゴールを認めた」
PSG対マンチェスター・ユナイテッド
90分、PK判定
UEFA
「ペナルティエリアでの出来事の後、様々な角度を確認したVARはレフェリーにピッチ上でレビュー(VAR確認)を勧めた。
レフェリーはプレー中にその出来事を認識していなかったことから、ピッチ上でレビュー(VAR確認)が行われた。
ピッチ上でレビュー(VAR確認)の結果、ボールが飛んだ距離は短くなかったため、衝突が予想できないことはないことをレフェリーは確認した。
ディフェンダーの腕は体から離れており、それによって体(守る範囲)をより大きくした。
その結果、ゴールへ向かっていたボールは止められた。したがって、レフェリーはPKを与えた」
この他、ポルト対ローマ戦での2つのVARについても説明されている。あくまでもルールに準拠した裁定だったということのようだが…。