今回のPSG撃破がランクイン! マンUの『欧州ベストマッチTOP10』

PSGを撃破したマンU photo/Getty Images

マンチェスター・ユナイテッドはこれまで欧州の舞台で数多くのドラマを生んできた。その栄光の歴史に、今回のパリ・サンジェルマン相手の大逆転劇も加えられるのではないだろうか。

英『FourFourTwo』は、「1990年以降のマンU欧州ベストゲームTOP10」と題した特集を組んでいるが、今回のチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦でパリ・サンジェルマンを撃破したゲームもランクインしている。

10位:VSレヴァークーゼン(5-0) 2013年

9位:VSバイエルン(2-1) 1999年

8位:VSバルセロナ(1-0) 2008年

7位:VSレアル・マドリード(4-3) 2003年

6位:VSバルセロナ(2-1) 1991年

まず10位から6位だが、9位のバイエルン戦は多くの人が記憶していることだろう。チャンピオンズリーグ決勝で奇跡の逆転劇を起こした伝説のゲームだ。そんなゲームが9位とはやや低評価に思えるが、同メディアはパフォーマンスそのものはあまり良くなかったと冷静に分析している。後半アディショナルタイムにテディ・シェリンガムと現指揮官オーレ・グンナー・スールシャールのゴールでバイエルンを撃破したが、内容的には負けても不思議ではなかった。

7位のレアル戦も特別なゲームだ。2002-03シーズンのチャンピオンズリーグ準々決勝、当時のレアルは怪物ロナウドやルイス・フィーゴ、ジネディーヌ・ジダン、クロード・マケレレ擁する銀河系軍団だった。マドリードで行われた1stレグはロナウドの2得点もあってレアルが3-1で勝利。そして迎えたマンチェスターでの2ndレグ、スター選手同士による激しい攻撃合戦が繰り広げられた。

マンUはルート・ファン・ニステルローイのゴールなどで必死に抵抗するが、一方のレアルは怪物ロナウドがハットトリックを達成。それでもマンUはデイビッド・ベッカムが直接フリーキックを決めるなど、ホームでは意地で4-3の勝利を収めた。2戦合計5-6で敗れてしまったが、サポーターを熱くした一戦だった。また、同メディアはこのゲームをきっかけに当時指揮を執っていた名将アレックス・ファーガソン氏がより守備を重視するようになったのではないかと伝えており、この敗戦も2008年のチャンピオンズリーグ制覇に繋がったと見ている。

5位:VSポルト(4-0) 1997年

4位:VSミラン(4-0) 2010年

3位:VSローマ(7-1) 2007年

2位:VSパリ・サンジェルマン(3-1) 2019年

1位:VSユヴェントス(3-2) 1999年

2006-07シーズン頃のマンUには安定感もあり、このシーズンは準決勝まで駒を進めている。準々決勝ローマ戦の2ndレグではクリスティアーノ・ロナウドが2発、ウェイン・ルーニーも得点を決めるなど、7得点を奪って圧勝。ベストパフォーマンスの1つと言えよう。

そして今回のパリ・サンジェルマン撃破が2位だ。これまでホームでの1stレグを2点差以上のスコアで落としたチームが勝ち上がったことはなく、まさに歴史に残る勝利だった。しかも試合の決着をつけたのはVARで、これも新たな歴史となった。パフォーマンスは決して良いものではなかったかもしれないが、多くの怪我人を出しながら奇跡を起こしたことは評価されるべきだろう。

そして1位は3冠を果たした1998-99シーズンの準決勝でユヴェントスを撃破したゲームだ。本拠地での1stレグはライアン・ギグスのゴールで何とか引き分けに持ち込み、アウェイでの2ndレグはロイ・キーン、ドワイト・ヨーク、カールトン・コールが得点を重ねて勝利。ユヴェントスはフィリッポ・インザーギの2得点で2点を先行したのだが、それをマンUは見事にひっくり返してみせた。この勝利はパリ・サンジェルマン撃破を超える衝撃があったと評価されているようだ。

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