世界遺産 原城二ノ丸跡から出土 一揆当時の砲弾、銃弾か

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 南島原市は8日、世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産の一つ、原城跡(同市南有馬町)で発掘の予備調査をし、島原・天草一揆当時のものとみられる鉄製の砲弾や鉛製の銃弾が二ノ丸跡から出土したと発表した。
 出土したのはこの他、破片の陶器や磁器、瓦と古銭。過去に本丸跡からも同様の出土がある。初めてとなる二ノ丸跡の大規模な発掘の予備調査は二ノ丸跡の西側で昨年11月に始め、21カ所で2メートル四方などを50センチほど掘った。識者でつくる専門委員会の意見も聞き、どこを本格的に発掘するか今後決める。調査は2022年度までの5カ年。その後、三ノ丸跡の発掘にも取り掛かる予定。本丸跡の発掘は1992~2006年度に実施している。
 市担当者は「良好な状態で出土してよかった。広大な史跡のうち本丸跡のイメージだけが浸透しているが、今後の発掘成果発表を通じて二ノ丸、三ノ丸の認知度も上がり、原城跡全体を大事にしてもらう契機になれば」と話した。
 16日に一般向けの現地説明会が開かれる。公開は午前10時~正午、午後1時~同2時半。担当の学芸員が午前10時半、同11時半、午後1時、同2時から計4回解説する。問い合わせは市世界遺産推進室(電0957.73.6706)。

遺物を前に説明する担当者(右)=南島原市南有馬町、原城二ノ丸跡