階段道 少しでも楽に 片淵中生徒が手作りベンチ贈る

 長崎市片淵3丁目の市立片淵中(中田富士男校長、125人)の3年生が、地域の坂道を上り下りする高齢者のために、休憩用のベンチや歩行用のつえなどを製作した。卒業を前に8日、感謝の意を込めて地元自治会に寄贈した。
 片淵地区には傾斜が急で道幅が狭い階段道が多い。3年生44人は総合的な学習の一環として高齢者の歩行対策に取り組んできた。廃材を組み立て、カラフルに色を塗った大小五つのベンチに加え、歩行用のつえ、ハザードマップなどを作った。
 寄贈式は地元の公園であり、3年生が「片淵4、5丁目自治会」(井原東洋一会長)に手作りの品々を贈った。ベンチは階段道の踊り場に設置される予定。
 山口満理奈さん(15)は「デコボコで歩きづらい階段が多く、体力を使う。お年寄りの方々に散歩やお買い物をもっと楽しんでもらいたい」と話した。

ベンチや杖などを寄贈した片淵中の生徒と地元自治会の会員ら=長崎市片淵3丁目、片淵近隣公園

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