ウインドサーフィンW杯、3回目はイベントも充実 横須賀

大会成功への意気込みを語った実行委のメンバーら=東京都港区

 ウインドサーフィンのワールドカップ(W杯)が今年も、5月10日から15日までの6日間、津久井浜海岸(横須賀市)で開かれる。3年目となる今回は、会場を隣接の三浦海岸(三浦市)にまで広げ、音楽やスポーツのイベントも充実させる。大会実行委員会が8日、都内で会見を開き、会長を務める上地克明・横須賀市長は「世界のトップアスリートが繰り広げる6日間の熱い戦いをぜひ、会場で見てほしい」と呼び掛けた。

 大会は全日本空輸(ANA)、京浜急行電鉄、NPO法人日本ウインドサーフィン協会、県、横須賀市、三浦市でつくる「横須賀・三浦大会実行委員会」の主催。会見にはANAの平子裕志社長、京急電鉄の原田一之社長、三浦市の吉田英男市長らも出席した。

 W杯は毎年、欧州を中心に約10カ国を転戦するワールドツアー。津久井浜海岸では、ブイを浮かべた海上のS字コースで速さを競うスラロームレースとフォイルレースを実施。最大96人の世界トップクラスの選手が順位を争う。熱戦の様子は船上のカメラと小型無人機ドローンで撮影し、海岸に置いた大型ビジョンで流す。

 会場では、ウインドサーフィンやスタンドアップパドル(SUP)の体験会、特設ステージでの音楽ライブ、一度にフラダンスを踊る人数の世界最多を目指すギネス挑戦など、多彩なイベントを用意。海上から観戦できるチャーター船も運航する。また歌手のクレイ勇輝さんが夏限定で経営する海の家兼ライブハウス「OTODAMA SEA STUDIO」が期間中、オープンする予定だ。

 実行委は、観客動員について昨年5月の約4万9千人より多い7万人を見込む。京急の原田社長は「都心から1時間以内で行ける三浦半島をマリンスポーツのメッカとして発信する上で、W杯は大きな意義がある。われわれも地域とともに頑張りたい」と意気込みを語った。

 大会に出場する穴見知典(22)と山辺美希(25)の両選手も同席。プロパンガス販売「サガミ」(横須賀市)の社員選手にもなっている山辺選手は「ホームの横須賀で自分が活躍し、大会を盛り上げたい」と力を込めた。

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