復興願う 三千個の「つるしびな」 逗子

復興の願いを込めて作られたつるしびな=逗子市逗子

 東日本大震災の被災地を支援しようと、逗子市内の市民グループが11日まで、逗子文化プラザ市民交流センター(同市逗子)で、手作りのつるしびなを展示販売している。

 約3千個の色鮮やかな飾りが並び、収益や募金を福島県南相馬市の障害児作業所などに寄付する。

 主婦らでつくる「湘南逗子BBクラブ」のメンバーが古い着物をリメーク。会場には動物や野菜、花、人形などが展示されている。

 メンバーと縁のある南相馬市内の教会が被災し、2013年に支援を始めた。つるしびなは「お金を贈るだけでなく、作る時にも復興の願いを込めたい」と14年春から制作。当初手掛けていたのは数人だったが、現在は約30人に広がっている。

 作品が約4千個まで集まったことから昨年初めて展示や販売をし、収益と集まった募金の計150万円を南相馬市と同県楢葉町に寄付した。

 代表の五味川裕可さん(76)は「家に飾り、被災地を忘れない証しにしてほしい」と話す。

 展示は午前10時~午後4時(最終日は午後2時45分)。販売は500円から。同グループでは使わなくなった正絹の着物を募っている。問い合わせは、五味川さん電話090(4066)2411。

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