長崎県と佐世保市が東彼川棚町に計画している石木ダム建設事業に反対する住民でつくる「石木ダム建設絶対反対同盟」は10日、予定地にある川原(こうばる)公民館で「第40回3.14団結大会」を開き、建設阻止に向けて反対運動を広げる決意を新たにした。
絶対反対同盟を結成した1980年3月14日を記念して毎年開催。住民や支援者、弁護団ら約90人が集まった。
住民代表の炭谷猛さん(68)は「40年一貫して石木ダムは不合理と訴え続けてきた。間違っていなかったし、今でもこの場所が原点」と振り返り、「若い世代と一緒に運動を継続していく」と述べた。
地権者の石丸勇さん(69)は、町内での勉強会開催や建設予定地を取材したドキュメンタリー映画の上映などで社会の関心が高まっているとし、「身近な問題として、とらえてもらえるように世論を盛り上げよう」と呼び掛けた。
