小田急、栗平駅前に交流施設 14日開業、住民の集う場に

8日に行われたコミュニティ施設「CAFE&SPACE L.D.K」の内覧会

 小田急グループの小田急不動産(東京都)は14日、小田急多摩線栗平駅前に、コミュニティー施設「CAFE&SPACE L.D.K」(川崎市麻生区)をオープンさせる。民間主体にまちづくりや地域経営(マネジメント)を積極的に行う同社のエリアマネジメントの取り組みの一環。

 同グループは1974年から同線沿線エリアで住宅を供給してきたが、近年は高齢化や昼間人口の減少が進み、住民が交流できるような飲食店が減少しているという。

 そこで同社は、カフェやレンタル・ワークスペースで構成され、地域住民らが気軽に集える「みんなのたまり場」をコンセプトにコミュニティー施設を新たに設置した。レンタルスペースでは各種教室や飲食物持ち込みパーティー開催での利用を想定。また、同社で地域住民の交流につながるイベントを企画していくほか、カフェのスタッフらが積極的にコミュニケーションを促進していくという。

 同社の金子一郎社長は「街の地盤沈下を防がなければ、という強い危機感がある。今後も自治体や小田急電鉄と連携し、多摩線沿線のエリアマネジメントを推進していきたい」と話している。

 カフェ、レンタルスペースの営業時間は午前9時から午後6時まで(水曜定休)。ワークスペースは4月下旬から5月中旬ごろまでの間にオープンする予定という。

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