11日午前1時半ごろ、横浜市青葉区すすき野1丁目の市道で、乗用車が対向車線にはみ出し、歩道上の電柱などに衝突した。青葉署によると、乗用車には、いずれも16歳の少年4人が乗っており、川崎市宮前区、高校1年の男子生徒が車外に投げ出されて死亡した。同区に住む高校1年の男子生徒が意識不明の重体。いずれも同市に住む無職と高校1年の少年が重傷を負った。
署によると、現場は片側1車線の直線で、進行方向に十字路交差点がある。乗用車は対向車線にはみ出した後、歩道に乗り上げ、電柱や街路樹、金属製のポールに衝突し、大破した。街路樹やポールはなぎ倒され、電柱は根元から折れていた。現場の法定速度は40キロだが、署は現場の状況から相当なスピードで衝突したとみている。死亡した生徒以外の3人は車内で見つかった。
署は道交法違反(無免許運転)と自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の疑いで、3人の回復を待って、誰が運転していたのかなど、当時の状況を調べる。
現場近くのマンション1階に住む男性(82)によると、自室のベランダ近くまで大破した乗用車の破片が飛散していたといい、「ドカンという大きな音がしたので雷かと思った。対向車や歩道に人がいたらと思うと、ぞっとする」と話した。同じマンションの3階で暮らす女性(77)も「今までに聞いたことのない大きな音で目が覚めた。まさか電柱が折れているとは」と、声を震わせた。