チャイナタウン エスニックタウンの今を訪ねて①

新旧入り交じり洗練
ビニーズ・ピッゼリア
 
マンハッタンのチャイナタウンと言えば中国語が飛び交い、活気あふれる市場を思い浮かべる人も多いだろう。そうした光景は依然よく見掛ける一方、中心街の外れなどには若者らが集うしゃれた店も目立つようになってきた。

❶ The Granddaddy 290 Grand St./thegranddaddy.nyc

①「グランドダディ」は中華系の店が軒を連ねる中、シックな落ち着いたカフェ。有機を取り入れて時流に乗り、開店約1年。チャイラテ(4ドル)はふんわり泡立ち温かい。抹茶ラテ(4ドル)やゆで卵(1ドル50セント)もオーガニック。

周辺には他に「タピオカドリンク」が人気を呼ぶⒶ「貢茶」や、平たくしたアイスを花びらのように巻いたデザートが看板商品の②「ジューシースポット」があり、若者受けしている。

❷ Juicy Spot Cafe 109 Ludlow St./juicyspotcafe.com
❸ Nom Wah Tea Parlor 13 Doyers St./nomwah.com

一方、南北に走るモットストリート周辺は狭い道幅に新旧の個性的な店が入り交じる。Ⓑ「シルクロードカフェ」は10年以上続き、コアな客層を持つという。隣のⒸ「北京ダックハウス」は約40年続く老舗で、店内は清潔。ダックは1人38ドル(4人から)。小道に入ると、飲茶の③「南華ティーパーラー」は目立たない場所ながら、客足が絶えない。飲茶は5ドル前後。レトロな外観が味わい深い。

❹ Xi’an Famous Foods 68 Kenmare St./xianfoods.com

④「西安フェーマスフーズ」は市内に14あるビャンビャン麺の店。ビャンは超難字(写真)で「平たい」を表す「扁」が字源とされる(諸説あり)。きしめんをさらに平たく伸ばしたような西安発祥の麺だ。10ドル前後のメニューが20種ほどある。「孜然羊肉汤扯面」(11ドル11セント)は麺に汁が染み込み、肉もほどよく軟らかい。

❺ noodlelove 192 Mott St./noodlelove.com

はす向かいの韓国系イタリア人が創業した⑤「ヌードルラブ」はビーガンをうたい、韓国やタイ、日本などアジア各国の麺料理を10ドル前後で提供する。

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