今季のチェルシーでは、結果が出なかった時に指揮官のマウリツィオ・サッリと教え子ジョルジーニョに批判が集中する傾向にあった。アンカーのジョルジーニョを中心としたサッカーにこだわりすぎているのではとの意見もあり、批判される機会が目立ったのだ。
しかし、その批判がもう1人のMFに飛び火してきている。レアル・マドリードからレンタルで加わっているMFマテオ・コバチッチだ。コバチッチは世界的に評価されるテクニシャンだが、インサイドハーフとして攻撃力が不十分との意見が出ている。
英『Squawka』はセーフティなプレイを選びすぎと指摘しており、縦への推進力に欠けると分析している。ボールを失わないテクニックはさすがだが、ナポリ時代にサッリ政権の中心選手だったマレク・ハムシクのような得点力も欲しい。
「コバチッチは攻撃的MFと呼ばれるが、まだ彼は求められている創造性を提供していない。彼のパスはセーフティで、ドリブルもセーフティ、彼はリスクを取らない。これはジョルジーニョの代役を務めるなら良いが、最も攻撃参加するMFとして起用することはできない」
もう1人のインサイドハーフはエンゴロ・カンテが務めており、カンテは守備に最大の特徴がある選手だ。攻撃に創造性をプラスするような選手ではなく、コバチッチが務める左のインサイドハーフにはジョルジーニョやカンテが持っていない攻撃力が求められる。
英『Football London』によると、サポーターからもコバチッチへの疑問の声が上がっているという。チェルシーは10日にウォルバーハンプトンと1-1で引き分けており、サポーターもフラストレーションを溜めているのだろう。
「ジョルジーニョとコバチッチは頼りにならない兄弟のよう」
「唯一理解できないのは、なぜコバチッチはこんなに高く評価されているのか?」
「ボールの扱いは上手いが、ロフタス・チークの方がもっと前へ行ける」
左のインサイドハーフにはロス・バークリー、ルーベン・ロフタス・チークもいる。サポーターの中にはコバチッチより2人を優先してほしいとの思いもあるはずで、クロアチア産の天才MFの評価が怪しいものとなってきている。