Le Beausset Motorsports 2019スーパーFJ第1戦もてぎ選手権 レースレポート

SUPER FJ
●3月10日(日)●ツインリンクもてぎ(4.801km)

岩澤がスタートから圧勝!

伊東は5位入賞!岸本は無念のリタイア

 ル・ボーセモータースポーツが参戦するカテゴリーのうちのひとつ、スーパーFJもてぎシリーズの開幕戦が3月10日(日)にツインリンクもてぎ(栃木県)にて開催された。今年は、カートからステップアップした19歳の岸本尚将と18歳の伊東黎明、フォーミュラ2年目で17歳の岩澤優吾というフレッシュな3人で挑む。

予選 3月10日(日)

天候/晴れ
コース状況/ドライ

 金曜日から開始されたトレーニングでは、それぞれの課題に対して走行を重ね、調整をしていった。予選が行われる日曜日は天気にも恵まれ、気温8度、路温12度のなか、8時35分に開始された。
 
 #61岸本は、徐々にペースを上げていき、3周目には2分8秒台をマーク。好感触を得て、後半へ向けて詰めていこうという6周目にサスペンショントラブルにより、離脱を喫する展開。7番手で予選を終えた。
 
 #62伊東、#63岩澤は序盤から5秒台を出し、3番手以降には1秒近くの差を築きながら、1番手、2番手でタイムを塗り替え合いながらタイムアップしていく。
 
 最終ラップ、それまで2番手だった伊東が、セクター1~3を全体ベストでクリアしていくと、一方の岩澤もセクター2、4は自己ベストでクリアしていく。どちらがポールポジションか注目のタイムは、岩澤が5秒457でさらにタイムアップしベスト更新。しかし、伊東がそれを上回る5秒092で逆転。決勝のスタートはル・ボーセが最前列を独占した。

決勝 3月10日(日)

天候/晴れ
コース状況/ドライ

 決勝は、さらに気温も上がり気温15.5度、路温27.5度のなか行われた。スタートでは上手くタイミングを合わせた岩澤が1コーナーまでにトップに立つと、出遅れた伊東は3番手となる。岸本も上手く決めて1コーナーまでに2台抜きかけたが、ポジション取りでステイとなる幕開け。
 
 スタート後、岩澤は3コーナーすぎから後続を引き離しはじめ独走状態になっていく。伊東は、続く4コーナーまで2番手とバトルを繰り広げていくが、5コーナー出口でスピンを喫する。
 
 レース中盤の6周目、岸本が5コーナーでインを刺しそのまま並び、抜き去りにかかるところで、相手が幅寄せをしてきたことで接触。コース外にはじき出された岸本は無念のリタイアとなった。伊東は、一時は最後尾となるものの、その後はライバルより1秒近く速いペースで追い上げていき、8周目には3番手争いの集団にまで追いつく。
 
 レースも残り1周というところで、伊東はライバルのミスにつけ込み4番手まで上がるが5コーナーで再び入れ替わる。その後もテールトゥノーズの攻防が続くが、タイムアップとなり5番手でレースを終えた。岩澤は序盤からハイペースで後続を離し続け、8周目には5秒544でファステストラップを叩き出す。最終的に後続を12秒引き離し圧勝で第1戦を制した。

コメント

坪松唯夫 チーム監督

「伊東と岩澤はトレーニング時からタイムが拮抗しており、お互い刺激しながらレースウィークを迎えられた。岸本は走り込み不足から安定したタイムを刻めないでいた。レースでは精神的なマージンがあったせいか岩澤がダントツの速さをみせ、伊東と岸本はホロ苦いデビューレースとなった」

#63岩澤優吾、#62伊東黎明

岸本尚将

「予選は、今までのなかでも一番乗れていて、感触がいいなかで離脱してしまったので残念でした。決勝は切り替えて、予選を乗った時の感触が良かったので、そのイメージで上手く前を抜いて行って巻き返したいと思っていました。スタートはポジション取りが悪く抜ききれませんでしたが、5コーナーで抜いたときに寄せられてリタイアとなってしまいました。結果は残念ですが、次に向けて車載を見たりして位置取りなどイメージして、予選でも力を出せるように2戦目へ向けて準備して臨みたいと思います」

伊東黎明

「今回のレースウィークは全部自分が失敗してしまいました。予選こそポールポジションを取れましたが、完ぺきではありませんでした。まとめられれば、4秒台も狙えたと思います。決勝は、クラッチを繋ぐのが雑になってしまい出遅れてしまいました。その後もスピンをしてしまい、後半も焦ってそのまま終わってしまいました。2戦目までに不安要素のスタートで自信を持てるようにして、ポールトゥウィンを狙いたいと思います」

岩澤優吾

「予選の最終ラップはミスがあってベストタイムは記録できましたが、出しきれませんでした。スタートは自信がありましたが、ミスを犯したくないので攻めすぎないでいきました。結果として、タイミングも上手く合って抜け出せたので、その後は後ろとマージンをつくるように序盤からプッシュしていきました。単独で走っているときもところどころミスがあったので、コンスタントに走れるようにして、次も勝ちたいと思います」

© 株式会社三栄