今季開幕戦で各リーグのサイ・ヤング賞投票の1位と2位が激突!

アストロズのジャスティン・バーランダーとナショナルズのマックス・シャーザーは昨季ともにサイ・ヤング賞に相応しいパフォーマンスを見せたものの、同賞の投票では惜しくも次点に終わった。そして、今季の開幕戦ではそれぞれが昨季のサイ・ヤング賞受賞者と対戦。バーランダーは敵地トロピカーナ・フィールドでブレイク・スネル(レイズ)、シャーザーは本拠地ナショナルズ・パークでジェイコブ・デグロム(メッツ)と投げ合うことが決まっている。前年のサイ・ヤング賞の投票で1位と2位にランクインした投手同士が翌年の開幕戦で投げ合うのは、メジャーリーグで過去に2例しかない珍しいマッチアップとなる。

レイズによると、前年のサイ・ヤング賞の投票で1位と2位にランクインした投手が翌年の開幕戦で投げ合ったのは過去に2度だけであり、いずれもちょうど40年前、1979年の出来事だという。前年のア・リーグのサイ・ヤング賞を受賞したロン・ギドリー(ヤンキース)は本拠地でマイク・カルドウェル(ブリュワーズ)、ナ・リーグのサイ・ヤング賞を受賞したゲイロード・ペリー(パドレス)は敵地でバート・フートン(ドジャース)と対戦。ア・リーグではカルドウェルが1失点完投勝利でリベンジを果たしたが、ナ・リーグはペリーが8回3失点の力投でチームの勝利に貢献した。

サイ・ヤング賞は1956年に設立されたものの、当初はメジャー全体から1名を表彰するものだった。各リーグから1名ずつを選出するようになったのは1967年だが、それでも50年を超える歴史があり、1位と2位による投げ合いが過去に2度しか実現していないのは不思議な感じもする。

スネルが自身初の開幕投手を務める一方、バーランダーは今回が11度目の開幕投手。経験という点においてはバーランダーに軍配が上がる。デグロムも同じく初めての開幕投手であり、4度目の開幕投手となるシャーザーに挑む。なお、デグロムは29先発連続3失点以下かつ24先発連続クオリティ・スタートを継続したまま昨季を終えており、その記録の動向にも注目が集まりそうだ。

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