ブリュワーズ・ムスターカス 二塁手としての起用が正式に決定

審議が終了し、いよいよ冒険が始まろうとしている。ブリュワーズのクレイグ・カウンセル監督は、強打の三塁手として活躍してきたマイク・ムスターカスを自軍の正二塁手として起用することを正式に発表した。「ムスターカスは二塁を守る。議論はもう終わったよ」とカウンセル。8年間のメジャー生活で一度も二塁を守ったことのないムスターカスは、昨季のナ・リーグ中部地区王者の正二塁手として、メジャー9年目の開幕を迎えることになった。

ムスターカスは8年間のメジャー生活で三塁手として937試合、一塁手として4試合に出場。一方、ブリュワーズの正三塁手を務めるトラビス・ショウは、昨季ムスターカスが途中加入した際に二塁へ移り、二塁手として39試合に出場した。これらのことを考慮すると、昨季同様に二塁・ショウ、三塁・ムスターカスの布陣を採用するのが自然な流れのように思われるが、ショウは三塁手としての守備力を高く評価されている。また、二塁にはケストン・ヒウラやマウリシオ・デュボンといった有望株も控えており、「つなぎ役」として再契約を結んだムスターカスに二塁を任せるのは、中長期的な視野に立てば正しい判断であると言えるだろう。

ムスターカスの二塁守備について、カウンセルは「(実戦のなかで)まだ1つの併殺を完成させていないのは不安だけど、3週間にわたってしっかり練習していたし、二塁守備を十分にこなせると考えている。広い守備範囲は期待できないけど、それはポジショニングを正しく指示することでカバーできるはずだ」と語る。各選手のコンディションや試合展開によっては一塁・ショウ、三塁・ムスターカスの布陣も検討されるようだが、指揮官はショウに二塁を守らせるつもりはないことを明言した。

よって、今季のブリュワーズは一塁にヘスス・アギラーとマーカス・テームズ、二塁にムスターカス、三塁にショウ、遊撃にオーランド・アルシアという布陣で戦うことになる。ムスターカスが二塁守備にしっかり適応できれば、リーグ有数の強力内野陣となりそうだ。

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