本厚木駅前に食品スーパー ヨーカドー跡地に27日

3月27日のオープンが決まった「イトーヨーカドー食品館厚木店」=厚木市田村町

 イトーヨーカ堂は12日、小田急線本厚木駅前エリアに食品スーパー「イトーヨーカドー食品館厚木店」(神奈川県厚木市田村町)を今月27日に開店すると発表した。出店場所は近隣で2017年まで40年余り営業した「イトーヨーカドー厚木店」の駐車場跡地で、敷地内にマンションも建設されるなど再開発が行われた。民間保育所や家電専門店も併設する。

 出店場所は同駅から500メートル余りの立地で、半径1キロ圏内に約3万1千人、1万5千世帯が暮らす厚木の中心市街地の一角にあたる。全国的な不採算店の閉鎖など構造改革を進めた中でイトーヨーカドー厚木店は閉店したが、駐車場の跡地を活用し、マンションとの複合開発や施設機能の充実を図ることで再進出に踏み切ることにした。

 施設は2階建て。27日から1階で食品館厚木店(売り場面積約1920平方メートル)が営業を開始し、2階では家電専門店「ケーズデンキ」が29日に、民間保育所「ポノ保育園」が4月1日にそれぞれオープンする。延べ床面積は計約7900平方メートルに上る。

 食品館厚木店では、同社が強みとする食品売り場を充実。厚木名物の豚肉をみそで漬け込んだ「みそ漬け」を活用したオリジナル商品の販売やJAあつぎと連携した地場野菜コーナー、市内に本社を置く洋菓子製造「プレシア」のスイーツ売り場も展開予定。営業時間は、4月以降、平日が午前10時~午後9時、土日祝日が午前9時から午後9時まで。

 敷地内に立つマンション「ルネ本厚木」は20年3月下旬から入居開始予定。

 イトーヨーカ堂は「地域にとってさらに便利な生活拠点となるよう取り組む」と説明。市幹部は「本厚木駅の西側のエリアに再びにぎわいが戻る。中心市街地全体の活性化にも期待が持てる」とした。

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