レッドブル、第3戦用アップグレードを開幕戦に前倒しで導入。「ホンダと共に最低5勝」の目標に向け順調さをアピール

 レッドブル・レーシングは、2019年F1オーストラリアGPでニューマシンRB15に、当初第3戦中国GPのために予定していたアップデートを導入することを決めた。

 2019年にパワーユニット(PU/エンジン)をホンダに変更したレッドブルは、プレシーズンテストは非常に順調だったと、ポジティブに振り返っている。

 レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコは、その後もチーフテクニカルオフィサーであるエイドリアン・ニューウェイ率いる技術チームが全力で作業を進め、アップデートを前倒しすることが可能になったと明かした。

「第3戦に向けて計画していたパーツの導入が早められた。メルボルンに持ち込むために、彼(ニューウェイ)が強く働きかけたおかげだ」とマルコはレッドブルが所有するServus TVのインタビューにおいて語った。

「我々の楽観的な思いにはきちんとした根拠がある。レースディスタンスの走行ではフェラーリに劣るが、メルセデスよりは優れている」

「パーツの技術的な完成度や効率の面で考えると、RB15はレッドブル・レーシング史上、最も大きなリソースをかけた、最も優れたマシンだ。全従業員がここまでの過程で常に『我々は正しい軌道に戻った』と確信していた」

「我々に再び、自力で勝利をつかむことを目指して戦うチャンスが訪れたのだ」

 マルコは以前、2019年の見通しを聞かれた際に、シーズン中に最低5勝を挙げると答えた。その考えは楽観的すぎるとの意見も一部から出ているが、現実的な目標であるとマルコは主張している。

「ホンダにはできないという、ネガティブな声が多数上がっている。だが、我々は今年のテスト期間を、かつてないほどスムーズに過ごした」

「昨年(2018年)、我々は4勝を挙げた。馬力が上がれば、今年はそれ以上のことを期待するのが当然のことだ。5勝は実現可能だし、私はそれ以上の結果を期待している」

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