さて、今回はいま人気上昇中の「ならまち」にある一風変わったカフェをご紹介します。近鉄奈良線近鉄奈良駅より徒歩14分、古民家カフェが立ち並ぶならまちにある「茶の湯」さんにお邪魔しました。なんとこちらの茶の湯さんでは、足湯に浸かりながらランチやカフェが楽しめるんです!
まるで時間がゆっくり流れるかのよう
ならまちといえば「元興寺」や「ならまち資料館」が有名ですが、そこから少し離れた閑静な路地裏にあります。時間がゆっくり流れているようなそんな佇まいに引き寄せられて…暖簾をくぐると蚊取り線香の懐かしい香り。昔ながらの和風テイストな勝手口に肩の力が抜けます。
ご主人に案内されるままに奥の方へ歩みを進めると…なんと、まるでバリ島を思わせるようなオシャレな空間が!一気にリゾート感が高まります。
足湯カフェの恩恵を
「からだにやさしい玄米ごはんのランチ」(¥1200)と、足湯は「米ぬか坊(アロマオイル入り)」(+¥1000)をオーダー。この日のアロマはラベンダーです。湯気にのってアロマのいい香りが鼻先をくすぐります。ほかにも農園直送の宇治茶葉入り「茶の坊足湯」(+¥500)もありますよ。
お食事の前に、大きな桶に入ったお湯が運ばれてきます。ホワァ~っと湯気が立ち上る姿にすでに心が緩みます。
そっと足を浸けると…絶妙な温度調整!この日は最高気温が30度を超える夏日だったのですが、不思議と体中からスッと汗が引くような感覚に。桶の中に入ったてるてる坊主のようなものに米ぬか成分が含まれているとのことで、足でギュッギュッと踏みながら楽しみます。
底にはまあるい玉石が敷かれていて、足裏をグリグリとマッサージするのが気持ちいい…。
心もお腹も満たされたい!
さあ、心地よく体がリラックスしたところでランチをいただきましょう!
この日のメニューは
- 鶏むね肉の焼き物
- かぼちゃの煮物
- 冷やしトマトの洋風おでん
- とろろ
- しめじとオクラの生姜和え
- なすの煮物
- 水菜のごま和え
- わかめの酢の物
- 玄米ごはん
- おみそ汁
- デザート
ボリュームたっぷりなラインナップ!玄米ごはんに鶏むね肉にお野菜たっぷりって…女子のハートを鷲掴みです。まずはメインの鶏むね肉の焼き物。
甘めに味付られており、なによりとっても柔らかい!予め甘酒に漬けておいて、オリーブオイルで焼き上げているそう。とってもヘルシーではないですか…!
水菜のごま和えは、ゆず味噌と絡めていただきます。水菜のシャキシャキ感と、少しの苦みがゆず味噌のさっぱりした風味にマッチします。なすの煮物はごま油で整えられていて、噛んだ瞬間にジュワッとなすの旨味があふれ出します。
驚いたのは、こちらの冷やしトマトの洋風おでん!
これは本当にトマト!?と思うくらい甘みが強いんです!湯せんされたトマトにコンソメやはちみつで味付けされたものを二日ほど寝かして完成。ずっと口に入れておきたいくらい美味しい…そしておかずのすべてがご飯に向ける箸を止めさせません。たっぷり盛っていただいた玄米ごはんもペロリ。玄米のプチプチとした食感がたまりません!
そっとご飯の隣に佇むお味噌汁。塩分控えめ、甘めで美味しい!どんなお味噌を使っているのだろう、と思いましたが「普通の合わせ味噌ですよ」とのこと。え?それだけでこんな深い味が出るなんて不思議…しかし、その正体は具にありました。それはあめ色になるまで煮込まれた「玉ねぎ」です。
この玉ねぎの甘味がお味噌汁全体に染み、コク深く、人口調味料で出せない甘味を演出しています。
ぜんぶ美味しい…!と手を休める暇なく完食。ここで忘れてはいけないのは浴衣を着ているということです。帯で締め付けられたお腹にも関わらず苦しい…もう入らない…なんてこともなく。リラックスした状態でいただいたからでしょうか?食後にふう、っと一服しているとご主人が足湯にお湯を足してくださいます。少し冷めてきたな、と思っていたところなんです!しあわせ指数がまた上昇します。
休日をスペシャルな一日に
カフェにいるのに、まるで旅館でおもてなしを受けているかのようでした。奈良観光をされる方や、これからの時期に燈花会などで散策をされる方にオススメです!頑張って歩いた足を労わりませんか?せっかくの休日ですから、ランチで体の内側からも甘やかしてあげてくださいね。
※この記事は取材当時の情報です。
- 店 名 茶の湯
- 住 所 〒630-8332 奈良市元興寺町20-3
- 電話番号 TEL 0742-26-7100
- 営業時間 11:00~日没