ビッグ錠さんらグルメ漫画家がメニュー考案「グルマン祭」

漫画家ビッグ錠さんが作成した「グルメマップ」。祭りの参加店舗や店主が地図上に描かれている

 料理漫画「包丁人味平」などで知られる神奈川県藤沢市湘南台在住の漫画家ビッグ錠さんと、その仲間たちが考案したメニューが味わえる「グルマン祭」が16日から21日まで、湘南台駅東西の商店街などで開かれる。「グルメ」と「マンガ」で地元を盛り上げようと、ビッグ錠さんと商店街が連携した企画。ビッグ錠さんは「おいしい漫画とすてきな料理に出会えるこの町を楽しんで」とPRする。

 ビッグ錠さんは1971年、週刊少年マガジンに掲載した「釘師サブやん」が大ヒット。72年に湘南台に移り住み、「包丁人味平」など数々のヒット作を生んだ。2017年からは「町に恩返しがしたい」と、自身や仲間の漫画家の作品を紹介する「マンガ展」を開催している。

 企画第3弾となる今回は、ビッグ錠さんをはじめ、「クッキングパパ」のうえやまとちさん、「味いちもんめ」の倉田よしみさんら15人の漫画家がメニューを考案。当初、提案された55のメニューには、料理人を悩ますような面白いアイデアがたくさん含まれていたが、最終的には8メニューに絞られたという。

 その中には、のりとライスペーパーでイカ墨のシャリを巻いた「くろぐろ巻き寿司」、地元農家の野菜をたっぷり使った鍋「湘南大スキウドン」など、グルメ漫画家ならではの発想から生まれた料理も含まれる。

 ビッグ錠さんは参加18店舗の主人の似顔絵やおすすめ料理と、駅周辺の地図を描いた「グルメマップ」を作成。参加者はマップを手に“グルメツアー”を楽しむこともできる。また、期間中はビッグ錠さんや仲間の漫画家たちによるトークショーや音楽イベントが湘南台駅地下イベント広場で行われる。

 祭りに先立ち、ビッグ錠さんは「グルメマンガ家たちの熱のこもった作品と共にバラエティ豊かなイベントをお楽しみください」とメッセージを寄せた。

 祭りは21日までだが、漫画家考案の8メニューは10店舗で31日まで味わえるという。祭りの問い合わせは、事務局(湘南台市民センター内)電話0466(45)1600。

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