地中から大量の産廃、下半期引き渡し不可に 相模原市・土地区画整理

土地区画整理事業地内に積まれたままになっているコンクリートなどの廃棄物=相模原市南区

 相模原市が麻溝台・新磯野第1整備地区(同市南区)で施工する土地区画整理事業で、土の中からコンクリートやアスファルトなど大量の産業廃棄物が見つかったことが13日、分かった。複合型物流センターの進出が決まっている43街区(5.35ヘクタール)では廃棄物が含まれる約5万2千立方メートル(25メートルプール約96杯分)の土砂の処理が必要と推計。予定している2019年度下半期の土地引き渡しができなくなった。

 埋まっている産業廃棄物は、43街区を含む第1整備地区全体(約38ヘクタール)で約26万立方メートル(25メートルプール約480杯分)と市は推計。土と廃棄物が交ざっているため、掘り出した上で分別が必要となる。市は早急に処理費用を推計し、処理終了後に土地所有者に費用を請求するという。

 00年度に市が行った調査で、土砂を埋め戻している土地があることは判明していたが、市麻溝台・新磯野地区整備事務所の担当者は「埋設物の有無や量は分からなかった」としている。

 同地区の地権者は約400人で、市の総事業費は127億円。23年度の事業完了を目指している。

© 株式会社神奈川新聞社