バルサ崩した男にノルウェーの神童も レアルが見るべき”レンタル選手4人”

ラージョで活躍するラウル・デ・トマス photo/Getty Images

ジネディーヌ・ジダンが指揮官に復帰したレアル・マドリードは、今夏に積極的な補強に乗り出すと見られている。高額な資金を投じた補強もあるはずだが、レンタル移籍している選手に目を向けてみるのもいいだろう。

スペイン『as』は、レアルの若手選手たちがレンタル先で奮闘していることを取り上げており、ジダンの構想に入ってくることも可能ではないかと期待をかけている。

まずは何と言ってもドルトムントにレンタル移籍している20歳DFアクラフ・ハキミだ。モロッコ代表のハキミはサイドバックの選手で、ドルトムントでは移籍早々から主力に定着。今季はドルトムントの優勝争いに大きく貢献しており、レアルが呼び戻しを検討するには十分すぎるパフォーマンスだ。さらに左右両サイドをこなせるところも強みで、ダニエル・カルバハルやマルセロ、あるいはセルヒオ・レギロンのバックアッパーとして貴重な人材となるはずだ。

ただ、ハキミはドルトムントに2年間の契約でレンタル移籍している。ここは1つの気になるポイントだ。

2人目はラージョ・バジェカーノにレンタル移籍しているFWラウル・デ・トマス。24歳のストライカーは先日のバルセロナ戦でもカウンターから先制点を記録していたが、あの得点が今季リーグ戦11得点目だった。これはレアルのカリム・ベンゼマと2得点しか変わらない(13得点)。バックアッパーのFWとしてこれほど最適な選手もいないだろう。

3人目はハキミと同じサイドバックのテオ・エルナンデスだ。マルセロのバックアッパー候補として2017年にアトレティコ・マドリードからレアルへ加わった快速左サイドバッカーは、現在レアル・ソシエダにレンタル移籍中だ。買取オプションはついていないため、レアル・マドリードがテオをどう評価しているのかは気になるところ。仮にマルセロが退団する場合、テオは貴重なオプションとなるだろう。

4人目はオランダ・フィテッセで伸びているノルウェーの神童MFマルティン・ウーデゴーだ。20歳の天才MFはまだレアルでスタメンを確保できるレベルではないかもしれないが、今季フィテッセでは7得点6アシストと確実に成長している。今季のチャンピオンズリーグでレアルを破ってベスト8へ駒を進めたアヤックスも関心を寄せているようで、エールディヴィジでもトップタレントの仲間入りを果たそうとしている。レアルでもバックアッパーとしてチャンスを積むことができれば興味深い選手となるのではないか。

もちろん彼らはワールドクラスのタレントとは言いにくいが、各ポジションのバックアッパーとしては興味深い選手たちだ。近年のレアルでは若手重視路線が取られているため、レンタル先で結果を出している選手たちを戦力として計算するのも有効な補強となるはずだ。

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