3,000円以下で発見!初心者におすすめしたい「トレッキングパンツ」を試してみた 「登山をはじめたいけど、登山用のウェアって高いから」と、一歩を踏み出せないでいたそこのあなた。3000円以下で買えるトレッキングパンツを発見!はっ水度や耐久性に優れていて、野外でのアクティビティにピッタリなんだとか。買いやすい価格なのに、高機能とくればその実力が気になるところ。そんなわけで、実際に履いて山を登ってきました!

登山ウェアって高いよね・・・

登山をはじめてみたいけど、登山ウェアって高額で何を買っていいかよくわからない… なんて悩みありませんか?特に、トレッキングパンツは有名ブランドのものだと、1万円は優に超えてしまう製品もあります。

トレッキングパンツにまず求められるのは、動きやすさ。もちろん、汗がすぐ乾く速乾性や耐久性も備えているといいでしょう。つまり、これらの機能を備えていれば「絶対に登山専門ブランドを買いましょう」とも言い切れません。

しかし、登山ウェアは素材選びを間違えると命に関わる事もあるため、必ず自分の行く山に合っているかは確認しましょう!濡れてしまうとなかなか乾かないジーンズなどコットン素材のパンツはNGです。

初心者におすすめ!?激安のトレッキングパンツを発見!

どうにかコスパのいいトレッキングパンツを購入したいと思っている方に朗報!なんと「3,000円以下」で買えるトレッキングパンツを発見しました。(2019年3月現在)それが、ラドウェザーの「ライトトレッキングパンツ」です。

ラドウェザーは、お手頃価格の登山時計で有名な、アメリカと日本で共同開発されたアウトドアブランド。時計だけでなく、高品質なアウトドアウェアも展開しています。

この低価格で、登山ウェアに必要な機能を完備!

今回見つけたライトトレッキングシリーズは、はっ水性・防汚性・耐久性でJIS規格に基づいたテストをクリアしている優れもの。さらに、防油性・速乾性能も備えているとのこと。また、生地にはスパンデックスという伸縮性のある繊維を使用し、ストレッチ性も確保されています。
トレッキングのみならず、キャンプや釣りなどのアウトドアアクティビティに幅広く活用できそうですね。

「ライトトレッキングパンツ」をまじまじと観察

スペックを見る限り、とても高性能なトレッキングパンツであることがわかりました。でも実物はどうなのでしょう?
実際に手に取り、細部までじっくりとチェックしてみました。

生地の触り心地は少しザラザラした印象。ストレッチ性は多少ありますが、すごい伸びる!という感じではありません。

太もも部分にはファスナーがあり、内側はメッシュ生地のベンチレーションとなっています。ここからパンツ内の湿気を逃がしてれるので、暑い季節も快適。

前と後ろに合計4つあるポケットは、全てメッシュ仕様。通気性の確保に一役買っています。

実際の着用感は?

(着用サイズはXSサイズ)

身長153cm、30代の筆者はXSサイズを着用(普段は、ノースフェイスSサイズ・パタゴニアXSサイズ)。全体的にゆったりとした作りなので、普段着ているサイズよりワンサイズ下のものを選んだ方がベター。ウェストは、最近よく見るローライズではなく、ヒップまで包み込む股深めデザイン。着心地はとにかく軽く、動きやすい!ただ、若干ゴワゴワ感があるので気になる人は、中にスパッツを履いた方が安心かもしれません。

いざフィールドへ!雨の日と晴れの日で使ってみた>

購入するうえで気になるのは「実際に登山で使えるのかどうか」ということ。そこで、雨の日と晴れの日で実際にこのパンツを使用。今回はこの5つの機能性に注目して検証してみました。

【はっ水性】
アウトドアでは、はっ水性能は必須。この機能がないと、急な雨などの際にあっという間に身体が濡れ、冷えなどの原因になります。
【防汚性】
雨などでぬかるんだ登山道、キャンプや釣りでも汚れることは当たり前。ライトトレッキングパンツは、水性の汚れの落ちやすさ、汚れにくさに秀でており、泥水などを気にすることなく使用できます。
【耐久性】
激しいアウトドアでの活動下では丈夫であることもポイント。ライトトレッキングパンツは耐摩耗性テストを378回までクリアしているタフなパンツ。
【防油性】
水性の汚れだけではなく、油性の汚れに対する落ちやすさ、汚れにくさにも優れています。登山ではあまりありませんが、農作業やキャンプでオイルなどのといった汚れを気にせず安心して作業ができます。
【速乾性】
テフロン(TM)ファブリックプロテクター加工が施されたライトトレッキングパンツ。雨や水などで濡れてもすぐに乾き速乾性も◎。

雨の日登山【検証:はっ水性・防水性・防泥性】

(霧雨の大岳山山頂)

まず気になるのは、メーカーでも謳っているはっ水性。そこで、3月の大岳山(標高1,266.4m)で使用してみました。出発時は霧雨状態で降水量は約1mm、気温は7度で通常なら上下レインウェアで登山をする天候です。もちろん、必要となればいつでも着られるようにザックの中にはレインパンツを携行して行きました。

(大岳山登山道)

往復4時間ほどの行程では、ほとんど樹林帯を歩きます。そのため、大粒の雨に打たれたり横から暴風雨に晒されるということはありません。ただし途中で、笹薮を通った時にはパンツ全体にかなりの水滴が付きました。中まで濡れた、という感じはありませんが、水の冷たさをダイレクトに感じ、かなり寒かったです。

(左・下山直後、中央・沢の水で洗う、右・洗った後)

下山後、足元を見てみると泥はねなどで結構汚れていました。が、沢の水を数回かけてみたところ、泥は落ち綺麗な状態に。しかも、水をかけたのに濡れてない。スゴイ!

晴れの日登山【検証:耐久性・速乾性・ストレッチ性】

(日和田山登山口)

続いては、3月の日和田山(標高305m)へ。山頂までは30分足らずのため、物見山まで縦走し3時間ほどの行程に。気温15度で、少し歩けばいい感じに汗ばむ陽気でした。

(日和田山 男坂)

日和田山・男坂の岩をよじ登る時も、ストレッチが効いているため非常に足上げがしやすかったです。暑い時には太もものベンチレーションを開けると、さっと空気が入りムレを軽減してくました。行動中に汗やムレで不快になることはなかったのですが、逆に休憩中はお尻からあっという間に冷えてしまいました。夏場なら問題ないですが、この時期は休憩中には何らかの対策が必要だと感じました。

まとめ
①はっ水性は素晴らしく、レインウェアを着るか迷う程度の小雨ならば対応可能。
②ストレッチ性もバッチリで、軽くて動きやすい。
③雪山などの本格的な山での使用は難しいが、春夏のハイキングや日帰り登山には十分使える。

気になることもちらほら

プチプラで機能も満足できるものであることがわかりました。しかし「どんな登山シーンでも使用できるのか」といえばそうとは言えない点もありました。是非、注意して使用してくださいね。

いつでもどんな山でも使えるの?

(大岳山下山途中)

はっ水性や防水性は確かに高いのですが、完全ではありません。長時間濡れ続けていると、はっ水性機能が低下し最初のように水を弾かなくなります。さらに、ベンチレーション部分は止水ファスナーではないので、激しい雨に打たれた場合には、浸水してくる可能性も考えられます。また、防寒性は無いように感じられるので冬季や天候の変化が激しい本格的な山域での登山には向かないでしょう。

メンズもあるの?ラインナップを紹介

今回検証したのは、レディースのロングパンツタイプですが、このライトトレッキングシリーズには6つのモデルがあります。利用シーンや好みに合わせて選んでみてくださいね。

ラドウェザーのトレッキングパンツで登山をはじめよう!

想像していたよりも高いはっ水性で、お値段以上の働きをしてくれたラドウェザーのトレッキングパンツ。随所にベンチレーション機能があり、防水性を持ちつつ通気性も確保することで春夏の低山ハイクにはピッタリ。何より気軽に買える価格なので、まずはトレッキングパンツをゲットして、登山を楽しんでみてくださいね!

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