PRODRONE、パッセンジャードローンを含む全13機種、16機を自社ブースをはじめ、機体提供各企業ブースに展示 [JapanDrone2019]

名古屋に本拠を置く産業用ドローンの大手PRODRONEは、パッセンジャードローンを含む全13機種、16機を同社のブースをはじめ、機体を供給している企業のブースなどに出展していた。

PRODRONEブースでは、新型の6モデルを展示。中でも最も注目を浴びていたのが、対話型救助用パッセンジャードローン「SUKUU」だ。SUKUUは約100kgのペイロードを持つクワッドコプターで、機体下部に人が立って乗れる大きさのカゴを備えているのが最大の特徴となっている。

対話型救助用パッセンジャードローン「SUKUU」

災害時などに要救助者のもとに急行し、大型スピーカーで救助者に呼びかけ、カゴに人が乗ると、タブレットでオペレーターと会話ができる、「SUKUU(救う)」文字通りの“対話型”の救助用ドローンとなっている。

「PD4-FG1」はGPSの電波が入らない倉庫や工場といった閉鎖空間で、モノを運ぶのに特化したドローンだ。ローターのシェラウトがモノコック構造のフレームを兼ねる構造で、約4kgの荷物の運搬が可能。一般的なドローンでは荷物を“吊る”形で搭載するが、本機は積み込みしやすいように、機体上面に搭載するスタイルとしているのが大きな特徴だ。8月発売予定だという。

30kgのペイロードを持つ「PD6B-Type2」は、そのユーザー事例として大和田測量設計でレーザー測量に使用している機体を展示。RIEGL社のレーザー測量機VUX-1UAVを搭載しており、約7haの地形測量を約6分で完了させる実績があるという。

PRODRONEの次世代大型プラットフォーム「PD8X」は、ダブルローターを採用したオクトコプターだ。パワーのある8ローター機でありながら、ローターを上下に重ねたレイアウトとすることで飛行時のサイズを小型化。またアームを折りたたむことにより極めてコンパクトな形で持ち運ぶことができる。

壁面や天井面に液体を塗布するために開発されたのが「PD8-PR(Paint Roller)」。構造物メンテナンス企業のショーボンド建設と共同開発したもので、天井や壁面に張り付く形で飛行し、機体前面のロールでコンクリートの劣化防止剤などを塗布することができる。

参考出品としていたのがシングルルーター農薬散布用ドローン「PDH-AG1」である。シングルローターのヘリコプター開発を得意とする同社らしいモデルで、動力にはガソリンエンジンを採用。5リットルの薬剤タンクを備え、1回の給油で約50分の飛行が可能。農薬散布用ドローンのバッテリー管理の煩わしさを解消してくれるという。

▶︎PRODRONE

© 株式会社プロニュース